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子供先生VS吸血鬼&ロボットという奇妙な戦いがあった次の日。
ネギ・スプリングフィールドは放課後まで元気がなく、つねにエヴァンジェリンにおびえていた。
それもそのはず、いくら教師をやっているとはいえ彼はたった10歳の子供に過ぎない。いくら知識や魔法を上手に扱えようとも、その精神は10歳の子供そのものでしかないのだ。
そのような子供が相手も見た目は幼い子供とはいえ自身の何十倍もを生きる吸血鬼に襲われ、死の恐怖というものを初めて味わったのだ。彼が恐怖するのも無理はないといえよう。
そんなネギ先生を慰め、また彼がパートナー(結婚相手)を探しているという噂を聞きつけた3−Aの生徒たちはネギ先生を拉致、『ネギ先生を元気づける会』という名の逆セクハラ大会を行った。
3−Aの明るさに少し元気を取り戻したネギのもとに、ネギの故郷であるウェールズにて下着泥棒の容疑であわや逮捕・収監されかけたアルベール・カモミールが駆け付けたのであった。
正直なところ前科が前科なので頼りないとも思われたが、彼がもたらした『仮契約』という儀式はエヴァンジェリンに対抗する切り札となりえるものであった。
そんなネギ一向に心強い?仲間が加わったころ、千雨は幻想郷にいた。
「よお」
「……やあ、こんな夜遅くに何か入り用かい?」
香霖堂。そこは幻想郷の外、内問わず様々なマジックアイテムやがらくたなどが集まる何でも屋。
店の中央にいた男性は手に持っていた古本を机に置き、千雨に向き直る。
彼はこの店の店主、”知足不辱の古道具屋”森近霖之助。
「ああちょっと……近いうちにあっちで色々する予定があってなぁ、最悪私自身が出向かなきゃならんかもしれない」
「へえ、それでどんな品をご所望で?」
店主は問いかける。
「そうだな、できれば正体をわからなくするマジックアイテムみたいなものないか?」
ふむ、と店主は考え込むそぶりをし。
「どの程度正体を隠したいかにもよるが、ちょうどかぶった人の姿かたちに関する記憶をあいまいにさせるお面なその棚に飾ってあるよ」
と指さす。
つられて千雨はその方向を目で追うと、その先にあったものは白地に青の紋様が描かれた古い狐の面だった。
「しかし、わざわざそんなものに頼らなくったて、君なら正体を隠すことくらいできそうなものだがね」
怪訝そうに店主が言う。
「ああできるっちゃできるが、そっちに集中しちまうとほかの動きが疎かになっちまう、それに事故や不意打ちなんかあったら能力を解いちまうかもしれんしな」
そういいながら彼女は仮面を手に取る。
それは思っていたよりも軽く、この仮面をつけたままで戦ったとしても何の問題もないように思えた。
「まあ君にも
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