第九幕その三
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「最高だよね」
「花霞っていうのかな」
老馬もその時を想像しています。
「桜達から花びらも舞ってね」
「夜に見てもよさそうだね」
最後にホワイティが言いました。
「夜桜も」
「うん、和歌会もだけれど」
先生も皆に応えてお話しました。
「お花見もしたいね」
「そこで桜酒だね」
「夜桜も観てね」
「凄くよさそうだね」
「お弁当とお酒を持って行って」
「それで楽しもうね」
「そうしよう、その時はね」
もうお花見のことを思う先生でした。
「皆も一緒だね」
「そうだね、僕達とね」
「トミーや王子もいて」
「そしてだね」
「日笠さんも」
「そうだね、日笠さんも大事なお友達だしね」
先生の返事は的を外していました、見事なまでに。
「是非ご一緒にね」
「うん、その通りだけれどね」
「やっぱり先生はそう言うね」
「日笠さんは大切なお友達だって」
「そう言ったね」
「あれっ、その通りだよね」
先生は皆のやれやれという返事に目を瞬かせました。
「日笠さんはお友達だよ」
「それはそうだけれどね」
「何かそこで、なんだよね」
「先生は気付かないし」
「縁もね」
「縁ってお友達の?」
やっぱりわかっていません。
「そうだよね」
「だからそこは違うから」
「もっとしっかりしようね」
「前に出る」
「気付いたうえで」
「皆の言うことがわからないよ、ただ桜が咲くのなら」
遅れることなくです。
「ティータイムのお茶菓子も考えよう」
「桜餅ね」
「遂にあのお菓子を食べる時が来たわ」
「あのお菓子もいいわよね」
「本当に桜色でね」
「あのお菓子を考えた人は天才だよ」
こうまで言う先生でした。
「見ただけで食べたくなる位だよ」
「先生あのお菓子も大好きよね」
「桜餅にしても」
「春は絶対に食べてるわね」
「じゃあ今日にでも食べる?」
「三時に」
「うん、まだ今日のティーセットは用意していないし」
それならばと応えた先生でした。
「今からね」
「買いに行こう」
「学校の中のコンビニでね」
「お菓子を買って」
「桜餅もね」
「そうしよう、あとお茶はね」
ティータイムですからこちらは絶対に欠かせないです、むしろお菓子はお茶の添えものでしょうか。
「緑茶かお抹茶にしよう」
「日本だしね」
「そうしたお茶がいいね」
「じゃあそっちのお茶も用意して」
「それで楽しもうね」
「そうしよう、是非」
笑顔でこう言ってでした、先生は実際にです。
三時にはお抹茶を出してです、三段のセットには三色団子と桜のういろうそれに桜餅がありました。
その三段のセットを見てです、動物の皆は笑顔で言いました。
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