自分の流儀を貫いて
12話:主人公(ヒロイン)は遅れてやってくる
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ォ……?」
俺には全く、見に覚えがない。どこかでボロを出した筈はないし、最初から管理局が知っていたとは思えない。
(色々謎だなァ……)
公園のベンチに座りながら、空を見上げる。星がキレイだ。追っ手が来ていないか、辺りを見回すと、なんか2人の少女が格闘の練習みたいなのをしている。努力するのは素晴らしい。
『通信が入っています。発信者名、フォルティス』
「ほェ? 何だろ」
何か俺に用事か……もしかして、買い出し?
『あぁ、良かった、繋がりま……ダレン、何故リアクトしているんですか?』
「あれ、ほんとだ」
自分の体を見てみると、リアクトしたままだった。これでは、不審者に間違われてしまう。解除、解除。
『何があったんです?』
「いや、それがね。ゲーム買って帰る途中で、何でか知らないけど、特務六課に見つかっちゃって、少しばかり応戦してた」
『何をしているんですか、あなたは……。誰も殺していないでしょうね?』
「あー、そこら辺は大丈夫。ちゃんと考えてたから」
実際はかなりギリギリだった。まさか、道路が崩れるとは思っていなかったし、蒼の助けもなかったら死人が出ていたかもしれない。今度、お礼に蒼を磨こう。
『全く……ああ、用件を忘れるところでした。カレンが、早く帰ってこいとのことです。なんでも、“本と銃剣の二人組”について正体を、掴んだらしいので』
「そうか……すぐ帰る」
『わかりました。お気をつけて』
そして、通信は切れた。
カレンが“本と銃剣の二人組”についての情報を掴んだ。それは、この世界の真実を知る手がかり。こんな所で休んではいられない。
「蒼、“フッケバイン”に転移」
『Jud。座標算出開始。転移を開始します』
転移の時は浮遊感を感じる。転移する場所が離れているときは長く感じる。実はこの感覚は好きだ。
「帰ってきましたね」
「何だ、待ってたのか?」
“フッケバイン”内に転移するとそこにはフォルティスがいた。転移した後にぶつかりそうで怖い。
「えぇ。捕まってないか、心配だったので」
「俺はそんなにやわじゃない」
かなり危なかったけど、結果として捕まっていないのだから、大丈夫だろう。
「皆、食事をしています。ダレンはどうしますか?」
「あー、俺少し寝る。さすがに今日は疲れた」
今日は色々ありすぎた。襲撃されたり、“ディバイドゼロ・エクリプス”喰らったり、逮捕されそうになったり。若くても、辛い……。
「わかりました。それでは三時間程したら、起こしますね」
「あれ、何かあんの?」
「お仕事です。第16管理世界にですね」
襲撃か。てことは殺すこ
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