自分の流儀を貫いて
12話:主人公(ヒロイン)は遅れてやってくる
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アクト》”。それは、ディバイダーを一瞬間で出現させ、これまたものすごい早さでリアクトするというもの。もしも、俺がこの様な状況になった時のために日々練習していた。俺にはサイファーの様に上手く剣を扱うことが出来なければ、アルの様に銃を上手く扱えない。それに、分断能力も他のやつらと比べてそんなに高くはない。俺が伸ばせるのはこういう点なのだ。
(俺が得た結論は一つッ! 努力すればそれなりの成果は出るっつーことだ!)
両手が塞がっているので、ディバイダーを顔の前に出現させ口で掴み、肩に刺す。周りは攻撃しようとしているが、遅い!
「うらァァ!」
出現したそれは、俺の肩から手まで、そして足の部分を覆う強化外装。肘の部分にはブレードが付いている。俺は、足を思い切りマンホールに打ち付けた。
「はははははァ! 逃げるン……あァ?」
だが、マンホールが壊れ、俺が下に落ちることはなかった。その代わり、マンホールを中心にして亀裂がはしる。周囲6m程の亀裂。
「あ、これはやばい……」
ビキキッという音とともに道路が崩れ始める。周りにいる管理局の人達と車が落ちる。俺の罪状に器物破損が追加された瞬間だった。
「やッべ、蒼! 死ンじゃうと色々不味いから、助けろ!」
『……Jud』
落ちた場合最悪死んでしまうので、俺にしたように“蒼十字の書”のページを下に敷いてクッションにする。まさか、こんなことになるとは思ってもいませんでした、はい。
「状況はともあれ、今のうちィっ!?」
逃げようとしていた俺に襲いかかってきたオレンジ色のすさまじい量の魔力弾。分断出来るとは思うが、この量では全部出来ないかもしれない。足止めのつもりかっ!
「くそったれが! 秘技、全力分断☆封魔落としィ!」
迫り来る弾丸に、拳による打撃を直接叩き込み、分断する。その打撃は“翔翼”によって、加速させる。それが、秘技、全力分断☆封魔落とし。分断効果を持った、高速の連打。両手に持っていた袋は宙に上げておく。
「うらァ! 分断分断分断分断分断分断分断分断分断分断分断分断分断分断……ッ!!」
なんとか被弾せずに、全て分断仕切った。落ちてくる袋もちゃんと掴んだ。それに噛んでない。……それでは今度こそ逃げよう。
「蒼、短距離多重転移で!」
『……Jud、転移を開始します』
周りの景色がものすごい速さで変わる。多重転移なら追跡される恐れもそんなに無いし、安心だ。それに、短距離だから転移の時間もそんなにかからない。
そして、着いたのはどこかの公園。撒いたと思うし、少し休憩しよう。
「すげェ、疲れた……。何で見つかったンだろ
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