第三十九話 エヴァちゃんは無事
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えましてご迷惑おかけしました』
なるほど此で帰える訳か、俺は『其れはご苦労様』と言い迎え入れた。
もう一人の男が箱に再度入り、少壮の弁護士風の男と女で箱を担ぎ
『申し訳ございませんありがとうございました』と声を立てて帰って行った。
俺たちは力が抜けてぐったりしながら僅か三時間余りに起こった事を考えていた。
本当に安全なだろうか俺は思う隣に座るエヴァもだろう俺の手をぐっと握り離さない、
俺も握り替えし離さない。
よし俺の言葉を言おう、今の心をエヴァにぶつけようウジウジしていられない。
俺はエヴァの方へ向き、顔をじっと見て話す。
エヴァも俺を見つめている。
確りしろウォルフ、此処で後悔するより今の気持ちを伝えるんだ。
「エヴァ」
「何ですかウォルフ様」
「エヴァ、すっ好きだ愛している、俺と俺と・・・・・けけけ結婚してくれ!!」
シーンとしているエヴァは何も言わない。
駄目か駄目なのか、俺は振られたのか・・・・・。
するとエヴァが涙を流しながら俺に抱きついてきた。
「ウォルフさま私も好きです愛しています嬉しいです、私をウォルフ様のお嫁さんにして」
「エヴァー」
「ウォルフさま」
エヴァを抱き寄せキスをした、長い長いキスだった。
はっと辺りを見ると親父とお袋がニヤニヤしながら俺たちを見ていた、
2人して真っ赤に成ってしまった。
早く安全が来て欲しいものだ、エヴァ必ず守るそして幸せにするぞ。
■オーディン ライニッケンドルフ地区 エヴァンゼリン・ミッターマイヤー
私を寵姫に絶句しました。ウォルフ様と引き離されるそんなの絶対嫌、
けど我が儘を言えばウォルフ様、お父様、お母様に迷惑を掛けてしまう、
そうして悲しみに震えていると宅配便が来た、
こんな時にも来るんだと遠いところを見る感じでお父様を見ていたら、
いきなり明るい顔になっていった、どうしたのでしょうかと思うと、
『御茶でも飲んで行きなさい』と宅配の人達を家に御上げていました、
お父様が私と母に御茶を持ってきてと言ったので何故と思いながらお母様と一緒に、
キッチンへ色々考えていましたが纏まらずに出て行くと、
お父様が私たちを集めてその宅配員が驚きの話をしてくれたのです。
「今回の寵姫話は全くの嘘であの嫌な男が勝手に行っていたと、
その為偉い人が私たちを守るように言ったと」
けど私たちそんな人の知り合いは居ないのに不思議に思うと。
『陛下ご自身がその様な行為を行うのを嫌がっていらっしゃるのです』
と言い此は絶対に秘密ですと言って帰りました。
その後ウォルフさまから嬉しい恥ずかしいプロポーズされました、
もう一生離しませんからね、あ・な・た。
■オーディン ノイ
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