第七章 C.D.の計略
トーチのメダルとヤミーと思惑
[5/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
れたてのくせに考えてやがる」
「行くぞ!!」
アンクの誘導についていき、クスクシエを飛び出していく映司とアンク。
ライドベンダー隊と行動を共にしている後藤たちと連絡を取り、道中でライドベンダーを見つけ乗車。
ヤミーの反応があるのは都市部。
もしもトーチがセルメダルを求めて行ったのならば、絶対に阻止しなければならない。
------------------------------------------------------------
「ヴォオオン!!!」
ガゴォ!!!
「うわぁ!?」
「おい、まだビルをメチャクチャにしてんぞ!?」
「逃げろ!!こっちに瓦礫が来るぞ!!」
怒声にも取れる咆哮を上げ、暴れまわるヤミー。
白ヤミーを経てなのか、それとも最初からそのように誕生したのかは不明だが、すでに生体へと成長している。
モチーフとなっているのはクマだろうか。
胸元のマークからして、きっとツキノワグマあたりなのだろう。
そのツキノワグマヤミーが強烈な剛腕で抉っていくコンクリートの塊は、あのスーツ男のライバル会社のビルである。
スーツ男がここまでのことを望んでいたかはやはり不明だが、そこは欲望が暴走していくヤミーだ。そんなのは関係ないだろう。
だが、誰一人として対抗していなかったわけではない。
逃げ惑う市民を避難させながら、ライドベンダー隊がその場に到着しすでに応戦していた。
しっかりとした訓練。
そして、先刻トーチを退かせたのもあって、彼らには勝てる見込みがあった。
たかがヤミーだ。
油断するものしないものはまちまちだったが、負けるヴィジョンがあるものは一人たりともいないに違いない。
しかし現実では
「な、なんであいつ止まらねぇんだ!?」
「撃て!!撃て撃て撃て撃て撃てェぇエあああああああ!!!」
到着したライドベンダー隊は、その全員がバースバスターでツキノワグマヤミーを一斉掃射していた。
しかし、それにもかかわらずヤミーの行動は制限できても止めるには至らない。
次第に、ビルへの攻撃よりも自分の邪魔をしてくる彼らのほうが気に障ったのだろう。
くるりと振り返り、こちらに向かって突っ込んできた―――――!!!
「三から六班はビル内部の避難誘導!!一と二、それから七以下は到着し次第あの化け物に全弾ブチ込めェッ!!」
一人の号令に、隊員は正しく行動していった。
ただ問題なのは、そのライドベンダー隊総員で当たってもこのヤミーは止められないのではないかという懸念だけだった。
ドッドッドッドッッ!!と大股で走り込み、突っ込んでくるヤミー。
その全身に弾丸をブチ込み
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ