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lineage もうひとつの物語
冒険者
アリ穴四階part4
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撤退時ブランザに肩を貸していたのはエルフだったようで端整な顔には疲労が浮かんでいる。
弓を持っていないことから完全な前衛タイプのエルフのようだ。
エルフは一般的に人間より戦士としての適性は低い。
人間は魔法の適性があるかないかでハッキリと分かれるがエルフは違う。
全員がある程度の魔力を有しているため、魔法による底上げが独自に可能な点は強みでもある。
上級者になると魔法で火力と防御力を底上げし、ヒールで回復しながらモンスターの弱点属性の魔法での攻撃も織り混ぜて戦う。
弓を持つ者も同じように闘うが接近戦で効果を発揮する火属性の聖霊魔法を忘れるわけにはいかないだろう。
武器に炎を纏わせることのできる聖霊魔法は相手が生物である限り絶大なる効果が期待できるのは明らかだろう。
その時の火力は瞬間的にだが人間の戦士を上回り一対一の戦いに於いては他の追従を許さない。
その代わり魔力が切れると一気に戦力ダウンとなってしまうという欠点も存在するのだが。
先程の助けを求めていた撤退戦がいい例だろう。
勿論のことだがその聖霊魔法はパーティーメンバーであるならばメンバー登録の魔法石を通して他人へも宿すことができる。

「ブルーポーションで回復しながらやるさ」

エミリオはブルーポーションを喉に流し込みながらランドルを見る。

「俺が先頭を行く、エミリオとブランザは並んで支援だ」

二人は頷くとランドルに着いて歩きだした。
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