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ヘタリア大帝国
89部分:TURN9 ドクツ動くその四
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あった。そして能力も。だからだった。
「私の演説に誰もが魅了され私の掲げる政策は次々と議会を通った」
「当然よ。ドクツに貴女程の天才はいないわよ。いえ」
「いえ、か」
「人類の社会に。貴女程の天才はね」
 レーティアはだ。そこまでの人物だというのだ。
「いないわ。だからね」
「それ故にだな」
「貴女は政党にも所属していない新人無所属の議員でもね」
「ドクツを救う政策を通せたな」
「そしてね」
 さらにだった。レーティアの躍進はそこに留まらず。
「老齢の大統領に首相に任命されてから。すぐに次の大統領にも任命されたのよ」
「そして大統領は私に全てを託して引退した」
 前の大統領であったヒンデンブルグはだ。そうして政界から退いたのである。一次大戦の英雄もあまりにも老いだ。力を使い果たしていたのだ。
 そしてだ。国家元首になったレーティアは。次にどうしたかというと。

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