第27話 太陽の娘
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。一階には二人の姿がなかったので二階に向かった。
「うわああぁぁぁ!?」
「た、助けてぇぇぇ!!」
二階に上がると二人の悲鳴が聞こえた。
「ヨシュア!」
「了解!」
あたしたちは武器を構えて声がした方に向かった。そこには複数の飛び猫が二人に襲い掛かろうとする光景が目に映った。
「うりゃあああ!」
「はあぁぁぁっ!」
バキッ!ザシュッ!
あたしとヨシュアがそれぞれ一体ずつ飛び猫を倒して二人の前に立ち武器を構えた。
「エステル!?」
「ヨシュア兄ちゃんだぁ!」
「あんたたち!危ないから下がってなさい!」
「すぐに片付けるからね」
あたしとヨシュアは飛び猫に向かっていった。
「喰らいなさい、『旋風輪』!!」
あたしはスタッフをつむじ風のように振り回し飛び猫を蹴散らした。
「そこだ!」
そこに追撃でヨシュアが攻撃を放ち飛び猫の一対をセピスに変えた、だがヨシュアの背後から他の飛び猫が襲いかかろうとしていた。
「『アクアブリード』!!」
あたしはアーツを飛び猫に放ち怯ませる、その隙にヨシュアがSクラストの体制に入った。
「秘技、『断骨剣』!!」
ヨシュアの姿が消えて飛び猫を左右から斬りつけて止めに真上から鋭い一撃を放つ。飛び猫がそれに耐えられる訳もなくその体をセピスへと変えた。
「よっしゃ、片付いたわね」
「うん、みんな無事で良かったよ」
「終わったの……?」
「すっげえ!エステルって結構強いんだな!俺、見直したよ!」
「このおバカ!」
あたしははしゃぐルックの頭に拳骨をお見舞いした。
「いってー!何すんだよ!」
「何すんだよじゃないわよ!こんな危ない所に来てなに考えてるのよ!皆心配してたわよ!」
「そ、それは…」
「あんたたちに何かあったら悲しむ人がいるのよ、だからもう危ない事はしないこと。いい?」
「……うん、ごめんなさい」
「うん、よろしい」
あたしはルックの頭を撫でる。顔が赤いけど嫌だったのかしら?
「エステル、なんだか年上のお姉さんみたいだね」
「ちょっと!あたしは正真正銘年上のお姉さんよ!」
「ごめんごめん、冗談だよ…ッ!エステル、後ろ!」
「えっ……」
あたしが背後を振り返ると魔獣があたしたちに襲い掛かろうとしていた。咄嗟の事だったので防御も出来ずせめてルックを守ろうと身を盾にしようとした。
「詰めが甘いな、二人とも」
だが魔獣は弾き飛ばされて消えて行った。あたしは何が起きたのか一瞬理解できなかったが、あたしを助けてくれた人に向きかえる、そこに立って
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