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とある3年4組の卑怯者
66 開会
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キックオフだった。4組はフォーメーションを4-3-3に変更した。藤木は今度は応援だったが、2組に勝ちたいという気持ちは変わらなかった。

 堀内はその後も連携よりも自分の為のプレーが目立った。横須が半田にパスしようとしたボールを味方なのに半田に体当たりしてボールを強奪してシュートしたり(この時は外れた)、無理にマークを突破しようとして逆にボールを奪われたりした。また、高浜のシュートをブー太郎がヘディングで妨害すると、高浜に「お前じゃ無理だ!」などと吐いたり、高浜にパスしようとした奥田が花輪にボールをインターセプトされると、「ヘタクソ!帰っていいよ!」などと罵倒した。大野、ケン太がそれぞれ1点を決めて5-0で4組が勝利した。
 その後、4組は勝利に酔いしれる一方、2組は堀内が3失点した熱田に掴みかかっていた。
「テメエがチンタラしてんのがワリいんだぞ!ふざけんじゃねえ、このカスが!!」
「ご、ごめんってば・・・!!」
 熱田は涙目だった。横須や瀬戸らが止めようとしたが、堀内は「うるせえ!!」と言って彼らを蹴り払っていた。
「あいつ、最低だよな」
「ああ、自分が一番迷惑かけてんのに、人のせいにするんだからな」
 大野と杉山は堀内を非難した。藤木は勝ったのは嬉しいが、堀内に責められる熱田が可哀想になってしまい、堀内を軽蔑した。
(堀内・・・、本当に君は迷惑者だよ・・・!!)
 
 1組の本郷は後半戦を観戦していた。
「4組が勝ったか・・・。俺達も負けられないぞ!」
 本郷は次の試合である3組との試合に臨んだ。

 バレーボールの5組対2組の試合はは5組が勝利した。
「よし、アタシ達の番だねえ!リリィ、アタック頑張れ!!」
 まる子は最初の試合に出るリリィを応援した。
「まるちゃん、ありがとう!」
 こうして4組は試合を行うコートに集まった。
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