66 開会
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
3年生全員は校庭に集合していた。校長の開会の挨拶が終わり、各クラスはそれぞれ円陣を組んだ。
「では、男子も女子もズバリ、お互い全力で戦いましょう!!」
丸尾が皆に呼び掛けをすると、皆は「おう!」と答えた。
「よし、俺達は最初の試合だ!行くぞ!」
大野が男子にコートへ向かうように呼び掛けた。
(よし、これまでの練習の成果を見せてやるぞ!)
藤木は燃えていた。その時、ケンタが藤木を呼んだ。
「藤木君。これを着けるといいよ。これならボールをキャッチするときに痛みも和らぐからね」
ケン太が差し出した物はキーパー用のグラブだった。
「ありがとう、ケン太君!」
藤木はグラブを受け取り、手にはめた。
女子は体育館に向かった。最初の試合は、2組と5組の試合で、2つあるコートの片方を使い、もう片方は練習用に割り当てられていた。たまえは試合に臨む橿田らがいる5組の方を向いていた。
(ひろ子ちゃん・・・)
「たまちゃん、練習始めるよ!」
「う、うん・・・」
まる子に呼ばれてたまえは我に返った。4組にとって最初の相手である1組に備えての練習が始まった。
男子は最初の試合で2組と対戦する事になり、整列した。藤木は並んでいる堀内を睨み付けた。
(堀内・・・、君はあれからも時々勝手に授業中に邪魔をして・・・、その日頃の恨みも晴らしてやるぞ!)
藤木は嘗て彼によって笹山が傷付けられた事、そして自分に喧嘩を仕掛けてきた事、そして球技大会の種目が決まった時、野球がよかったなどと文句を言っていた事を思い出した。
(そんなにサッカーより野球がいいなら来なきゃいいのに、結局出るのかよ・・・)
ケン太と2組の赤坂という男子がじゃんけんをし、最初のキックオフは2組となった。その後、選手たちはそれぞれのコートの陣地へと向かった。
4組
FW
ケン太、中島
MF
花輪、長山、とくぞう、関口
DF
永沢、山根、若林、たかし
GK
藤木
2組
FW
堀内、半田、赤坂
MF
横須、柴田、朝倉、奥田
DF
竹村、太田、瀬戸
GK
熱田
4組は4-4-2のフラットのフォーメーションで組んだ。それに対して2組は3-4-3の攻撃的なフォーメーションだった。
(大野と杉山が控えならこっちは楽勝だな!)
堀内は楽勝だと思っていた。審判を務める体育の先生の合図と共に試合が開始された。ミッドフィルダーの横須がキックオフを
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ