暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica7-Cそうだ、合宿へ行こう〜Hot Springs〜
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る幻想。
変化せしめし乱音
(
ディゾルディネ・カンビャメント
)
」
詠唱したルシルさんが指をパチンと鳴らすと、素っ裸で仁王立ちしてるアルファやデルタ、脱ぎ始めてたベータ、恥ずかしがって萎縮してるイプシロンとゼータが、ポンッ、って音と一緒に発生した煙に覆われた。煙はすぐに晴れて、“スキュラ”みんなの服装が水着になってた。だから初めてルシルさんの強制変身魔法を見た私たちは「おお!」歓声を上げた。
「マスター、マスター! どうやって入るの!?」
「え、あぁ、フローターフィールドでも構わないが、手っ取り早く水柱に乗ればいい」
「んっ! イプシロン、ゼータ、行こう!」
「え・・・?」「わ・・・?」
デルタが2人の手を取って水柱に突っ込むと、「おおー!」って歓声を上げながら水柱の勢いに乗って、上空10mくらいにある球状の温泉まで運ばれて行った。その様子にヴィヴィオ達も「面白そー!」ってテンション爆上げ。
「フォルセティ、コロナ、リオ、イクス! 水着に着替えて来よう!」
「「「うんっ!」」」
「あ、はいっ!」
ヴィヴィオ達が家に向かって走って行くのを見送ってると、アルファ達が「ではお先に」ってデルタ達を追うように水柱に入って行った。これまでの様子を見てママも「まあ面白そうね!」って興奮した。
「メガーヌさんもいかがです?」
「そうね〜。でも若い子に交じって、こんなおばさんが水着というのも、ねぇ〜」
ルシルさんにママも誘われたけど、ママはそう言って戸惑った。娘の私が言うのもなんだけど、ママって歳に比べてすっごい若いんだよね見た目が。20代って言われたって絶対信じられるレベルだし。ルシルさんも「そうですか? メガーヌさんは十分若いですよ」って言ってくれたし。
「まあ嬉しい! 若い男の子にそう言ってもらえるなんて、お世辞でも嬉しいわね〜♪」
笑顔なママとルシルさんの背後、はやてさんとシャルさんがジト目なのがすっごい印象に残った。アリサさんが「アンタ、人妻を口説くなんて・・・」って呆れた風に言うと、ルシルさんは「口説いてない。事実を言ったまでだ」変に繕うことなく、堂々と反論した。
「ほら。馬鹿な事を言ってないで、アリサ達も水着に着替えて来い。メガーヌさん。夕食は俺に任せて下さい。腕に縒りを掛けて作らせてもらいます!」
「え、でも・・・ルシル君はお客様だし、今日は朝からいろいろと手伝ってもらっているし・・・。それにルシル君は一緒に入らないの?」
「ええ。俺は水着を持って来ていないので。みんなが寝静まった頃に1人で入らせてもらいますよ」
私は見逃さなかった。シャルさんの目が光り輝いたのが。今日の深夜、ルシルさんの怒りの声がカルナージに響き渡りそうだな〜。
・―・―・終わ
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