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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
第三十八話 エヴァンゼリンの危機
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になってくれ。

そうしているうちに、玄関のベルが鳴り響いた。


■オーディン ライニッケンドルフ地区   アデーレ・ミッターマイヤー

 家には2人子供がいる、長男のウォルフガング、長女のエヴァンゼリン。
エヴァンゼリンは養女だけど実の娘と変わらないぐらい私も夫も可愛くて仕方がない。
ウォルフは士官学校生徒で勉学に励んでいる。

息子と娘はお互いに惹かれ逢ってるんですが、
あの子達不器用だからちっとも進展しないと夫が覗き見しながらぼやいてました。
この日も新年休みで帰省した息子だらしなさを、

呆れながら娘と朝食の準備をしていると、
自宅前で何かが起こりつつある様な気配で、
娘と共にリビングへ向かうと其処には真っ青な顔をした、

夫と息子が居たのです、二人の視線の先には、
高級な地上車があり其処から立派な身なりの男性が降りてくるところでした。
私は此と同じ話を以前聞いた事を思い出しました。

皇帝陛下の寵姫グリューネワルト伯爵夫人が見初められたときもこのような状態だったと、
まさか娘がそんな目に遭うなんて、
私は目の前真っ暗になり娘の腕をきつく握りしめました。

娘も事態を察したのか段々と泣き顔になっていき、
私の手をぐっと握りしめて来ました。
息子を見ると真剣な表情をして私たちを見てきます、

夫が私を見ながら息子に『ウォルフ2人で行くんだ』と言い
私に済まなそうな目をして来ました。
何年一緒にいると思ってるんですか、

貴方の考えている事なんかお見通しですよ、
2人が逃げられるなら喜んで死の花道をくぐりましょう貴方。

そうしているうちに、玄関のベルが鳴り響いのです。

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グリンメルスハウゼン爺様の間者が彼方此方に噂を流しています。

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