第19話 超右派青年将校の従妹は義妹で幼馴染み ターン18,19
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――――軍令部総長室――――
「ラバウルにハワイからガメリカ艦隊の進攻あり、
第二艦隊、第五艦隊が防衛っと……」
「……伏見閣下よろしいでしょうか?」
「平良少将、どうしました? 軍令部に用事とは珍しいですね」
「今後、帝国海軍は異国人も提督として採用していくと……
噂に聞いたのですが間違いないでしょうか?」
「東郷長官は優秀な人材であれば、性別や国籍なんかは気にしない人だからね」
自分のことは棚に上げて海軍長官の意志だと強調して伝える。
愛国獅子団や第七艦隊の極右派閥の働きかけで、
軍の高官を始めとした「世界日本化計画反対派」360万人分の署名を集めて
東郷長官に直訴し無視されたことは秋山少将から報告を受けている。
「どうして東郷閣下は異国人など信用されるのか。
異国人に日本人と同等の権利を与えるなど愚劣の極み。
占領した星域の異国人は二等国民として、日本人の為に働かせるべきです」
「とは言っても世界日本化計画は帝直々の発案だからね(僕も賛成派だけど)」
「あの世界日本化計画という奇天烈で愚かな国策によって、
我が国は不要な労力を割き、本来得られるであろう国力増強の機会を無駄にしております。
伏見閣下もそうは思われませんか?」
「たしかに海軍の予算も三分の一が削られたし(反乱の抑制でペイできるけど)、
今後も未だ国力に乏しい我が国にとっては難局が続くだろうね(同意するとは言ってない)」
「やはり伏見閣下は噂通り優れた見識をお持ちの方だ。東郷長官の後釜は貴方しかいない」
「はっはっはっ、東郷長官のように(常に20人以上の女の子を相手にするの)はとてもとても」
噂によると伏見空というヤツは海軍長官の後釜どころか、
戦時を利用して陸軍海軍を統合した後、戦後に元帥として軍務長官の座を狙ってる野心家らしいからな……。
戦後は戦中に膨らんだ軍事費の削減のためのリストラが始まるんだぞ。そんなポストなんかいらんわ。
「ご謙遜を……すでに多くの陸海軍人が閣下の働きを評価しております。
また帝に対して忠節を尽くす愛国者であると……」
「帝(ちゃん)の(エロに)期待(する読者)に応え、(関係性を深めるに)忠節を尽くすのは当然のこと」
「やはり私が見込んだ通りのお方だ。
何かあったときの為に閣下も正規艦隊の支持が必要でしょう?」
ふ〜ん。ま、予想してたけど東郷長官に相手にされないからって、こちらを取り込みに来たわけね。
「たしかに正規艦隊の大半が太平洋艦隊に所属しているからね」
「寄せ集めの艦隊でマレーの虎の防衛に当たる。ご不満もあると思います。
第七艦隊が与力となればベトナムの侵攻も不可能ではないかと?」
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