第19話 超右派青年将校の従妹は義妹で幼馴染み ターン18,19
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愛がってたとは思うけど……。
「しかし山下陸軍長官が相手では家柄も立場も敵いません。
私は妾で構わないのでお側に置いて頂けないでしょうか……どうかご慈悲を」
「分かった分かった。それなら平良との接触は控えて貰うけどいい?」
「もちろんです。お兄様……いえ、失礼、閣下の望むままに」
「よし、なら決まりだ。副長として側にいてもらう」
「……ところで、閣下。
もし劣情を抱かれた時は、いつでも私をお呼びくださいませ。
その……どのようなことでもいたしますので……失礼します」
福原いずみは日本女性らしい落ち着いた物腰で頭を下げると伏見の前から去っていた。
「……へえ、あき兄さま、ですか? 伏見総長」
「ニヤニヤするな遠藤中佐。いつの間にいたのやら」
「秘書官ですので。世界日本化計画の反対や異国人提督の件はどうされますか?」
「表向きは東郷長官と多少の対立を偽ればいいさ。秋山少将への連絡は任せる。
平良少将と第七艦隊を中心とした不穏分子は、然るべきときまでコントロールする」
「たしかに……せめてハワイを占領してから……ですか?」
「せいぜい僕だけ彼ら好みの愛国者を演じて、
東郷長官には普段通りでいてもらえれば問題ない。
行動で示してヘイトを溜めてくれるだろう」
「秋山少将の胃が増々荒れそうですね。……彼女はどうなさるんですか?」
「福原中佐は少し関係を深めないと判断できないな……最悪は演技も可能性もあるし」
「それはないかと……相変わらず慎重な方ですね。伏見総長は」
「大胆な作戦で攻めるのは東郷長官の仕事。
作戦を行うにあたって慎重に準備を進めるのが司令部総長の役割だからね」
「……そうですか(伏見総長も性的なことや夜の作法は積極的で大胆だと思いますけどね)」
「それよりも先ほどの平良少将の様子からだと……」
「ええ、B作戦の秘匿については問題ないかと」
「日本海軍の正規艦隊司令官でさえ、南方艦隊はマレーの虎での防衛任務。
主力戦力はハワイに隣接する惑星域に集結している正規艦隊だと誤解している」
「虚実入り混じった欺瞞情報を流しているエイリスも同様に判断してるかと。
また腐敗した植民地貴族の総督と清廉なネルソン騎士提督の間でも対立が深まっているそうです」
「つまり第三艦隊を中心とした南方艦隊によるベトナム侵攻計画(B作戦)は気づかれてないと?」
「伏見総長の(女装による潜入工作といった)働きもあって情報戦で敵を欺くことに成功しております。
すでに東洋征伐艦隊は拠点のインドカレーから動けない状態になっています」
「では、零号艦隊、潜水艦隊、遊撃艦隊、特設艦隊の各提督に連絡を
これより第三
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