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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第67話 芸術を粉砕
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「………! はっ!!」
つくねが目覚めたのは保健室のベッドの上。
「あっ・・・あれ?ここは?」
いまいち状況が掴めてないみたいだった。
周囲を見渡していたその時
「つくねーーー! よかった!!! 目が覚めたんだ!!!」
モカの声が聞えた。
声の方を見るとモカがいて、抱きついてきた。
よほど嬉しかったのだろう。
「わあ! モ、モカさん!?? これはっ・・・!? オレ・・・石に・・・ あれ? カイトは無事?」
戸惑いながらモカに聞いた。
「えっとね、石神先生が倒れて皆に掛かってた妖術が解けてもとの姿に戻れたんだ。でも、つくねだけ丸一日 目を覚まさないから心配してたんだよ!」
「(丸一日!!! ええ・・・寝てたってことは・・・もう誕生日じゃん・・・ 結局・・・モカさんに言えなかった・・・)」
まさかの事態にショックが大きいつくね。
カイトの安否のことやここにいない事は聞かないで良いのか? と少しツッコミを入れたい気もするが今は置いておこう。
「えっとね・・・あとカイトだけど さっきまでは一緒にいたんだけど。ちょっと先生に呼ばれちゃって、今出てるんだ」
「へー そーなんだ・・・」
モカに大事な用事があるから。大切なモノを渡さないといけないから。
「つくね・・・・見て!!」
落ち込んでいるつくねにモカはある人物画を見せた。
「じゃーん!! ・・・なーんてね? あははっ!」
そう、その人物画のモデルは つくねの絵だった。
「『大切なもの』ってテーマでがんばってつくねを描いたの! まだまだ へたっぴだけどね!」
モカはテレながら経緯を話す。
「????」
つくねはまだ状況を理解できてないみたいだ。それでも直ぐに判る事になる。
「プレゼントだよ!」
そのモカの一言で。
「隠しててごめんね 心配させたけど これを描く為に石神先生に絵を習いに行ってたんだ!モデルをする代わりにね。 お誕生日おめでとうつくね!! わたしは つくねが大好きだよ!」
モカは顔をパアッっと明らめて 照れくさそうに言った。もう殆ど告白に近い。
新聞部の皆は、本当に何処までも真っ直ぐな様だ。
つくねは、モカが覚えてくれた事に感慨極まった様で、目に涙を浮かべて喜びを露わにするのだった。
「………はは。良かったな つくね」
保健室の扉にもたれかかっているのはカイト。
数分前に到着し、つくねが目を覚ました事に気付いたのだが、今は入らない方が良いと空気を読んで、そのまま暫く待っていた。
簡単なキーホルダーのアクセサリーを手に持って。
「学
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