第18話 腐女子の暴走と帝勲章授与式 Ev06
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はいませんよ?」
「……………………」
「あ……蔑むような視線……私を雌豚呼ばわりするつもりですね?」
「え? いいですよ。どーんとこいです。メスブタ祭り開催中」
「や、あの……もう勘弁してください」
「あ……意外と根性なし」
「はっはっはっ、楽しそうだな秋山総参謀、羨ましいぞ」
「何を言ってるんですか早く助けて下さい」
「あのな。猫平長官とイベントに行ったときに
自分が絵描かれた女性向けの薄い本を大量に発見したときの俺の気持ちが分かるか?」
「分かりたくありません!!」
「はぁ……すまんかった」
「ほわわぁ……NTRはイカンですよ。
秋山モノの魅力はやはり東郷さんを一途に支えようとする愛。
それを伏見さんによるNTRなんて……応援してますよ、ぐっ!」
「……小澤少将、ちょっと屋上へ行こうか?」
「やめて! 私に(幕間で)乱暴する気でしょう? 薄い本みたいに! 薄い本みたいに!」
小澤祀梨は満足そうな笑みを浮かべて
女性向け同人誌に書かれていた有名な台詞を吐き捨てて逃げ去った。
「久しぶりに……キレちまいそうだよ……」
「止めて下さい。伏見総長、貴方が刀を抜くとシャレになりませんから!!」
エロ主には薔薇を愛でる趣味はないのだが腐女子のサガは罪深い。
宥められた伏見空は静かにコミケで見た不都合な記憶を闇に葬るのだった。
女性士官からの性的な熱い視線が腐的なものどうかを見分けるのは難しい。
小澤祀梨 →☆☆
――――御所内、帝勲章授与式会場――――
「新たに日本帝国となった星域に対して慈愛という心を忘れず――
責任を持って――粉骨砕身、素晴らしい国作りに――
それと同時に我々は常に謙虚であり続けなければ――――」
ようやく柴神様の長た(素晴)らしいお話が終わった。内容が前回とほぼ同じだぞ。
「これより帝勲章を授与します。軍令部総長、伏見空殿は前に」
「ぱんぱかぱ〜ん♪
がんばったね、やったね、すごいね、おめでとー」
「陸海の全ての将兵を代表し、
今後もこの名誉に応えれるよう力を尽くすと約束いたします」
「はい。東郷が存分に采配を揮えるのも
伏見が陸海の軍をまとめて縁の下を支えてくれるからです。
これからも日本国の未来をお願いします」
「もちろんです」
「それと帝勲章には副賞がついていて、願いを何でも叶えることができます。
東郷からは捕虜の改善をお願いされましたが、
副賞は日本国の帝である私からのプレゼントだと思ってください。
軍の代表者としての立場は隅に置いて今までの功績に報いたいと思うのですが?」
「よろしいのですか?」
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