第18話 腐女子の暴走と帝勲章授与式 Ev06
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想定していた序盤攻勢による早期停戦が難しいんだから
捕虜の待遇改善は今後を考えたら理に適ってるよ。
……秋山総参謀も参謀職を辞任して提督になれば日本刀が貰えるよ? 欲しくないの?」
「い、いえ……帝からの下賜はありがたいですが、私には私の役割がありますから」
「たしかに秋山総参謀がいなくなったら東郷長官もプライベートの時間が激減しそうだし手放せないか」
「正規艦隊を八艦隊まで増やす計画ですよね? やはり提督が足りませんか?」
「東郷長官が正規艦隊の求めているのは質の高い提督だからね。誰でも良いって訳じゃない。
山本中将にも下を鍛えるようにお願いしてるそうだし、
素質のある田中少将を教育に優れた南雲中将と組ませているのも将来を見越してのこと……」
「即戦力となると難しいと。軍令部に人材は?」
「提督になれる人材はいるにはいるけど、正規艦隊となると難しいね。
それに優秀な人材は幕僚にもいてくれないと困る。
……話は変わるけど、東郷提督の愛刀の由来は知ってる?」
「帝から下賜された“後家兼光”ですか? 由来までは知りませんが何か?」
「あれは古くは“愛”の一文字を兜に掲げた武将の愛刀だったらしいよ」
「なるほど東郷長官に相応しい刀ですね」
「まあ東郷長官の掲げるLOVE(愛)じゃなくって、愛染明王の愛らしいけどね。
とにかく今後の提督登用は東郷長官の愛によって決まるかもよ?」
「それは胃が痛くなる話ですね……」
「余所の即戦力を取り入れるって考えは悪いことじゃないよ」
「なるほど…………ところで伏見総長?」
「どうかしたの? 秋山総参謀」
「いえ……先ほどから妙な視線をすぐ近くから感じるのですが?」
「じぃぃぃぃ……はい、それは私です」
情報参謀として軍令部にも在籍する第五艦隊提督の小澤祀梨が、
部屋の隅から伏見達(主に秋山)を瞬きもせずに見つめていた。
「小澤少将……なにか?」
「あ、どうぞお気になさらずに。妄想を暴走させてるだけですので」
「……そう言われると余計に気になるのですが……」
「ぶつぶつ……秋山×東郷が鉄板と思いきや。
ヘタレ攻め秋山×小悪魔受け伏見もあり、
いや伏見×秋山で本性を露わにした伏見の逆襲もありかも……」
「……は?」
「どのみち東郷×伏見が最大勢力。これは全腐女子の総意といえるでしょう」
ふ━━( ´_ゝ`)━( ´_ゝ`)━( ´_ゝ`)━━ん
「あ、伏見総長が悟りの境地に至っている……」
「はぁ……ぁ……ダメ……妄想が止まりません……
あ……ちょっと濡れてきたかも……」
「小澤少将。冗談はそのくらいに?」
「ホモが嫌いな女性
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