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真田十勇士
巻ノ百十四 島津忠恒その三
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それは一体」
「貴殿は口が固い」
 幸村を一目見てこのことを見抜いていた、そしてそれだけではなかった。
「噂にも聞いておる」
「だからですか」
「そこにいる者達もそうである」
 今度は十勇士達のことを述べた。
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