第八幕その二
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「英語だってそうだし」
「シェークスピアとかね」
「そう、単語とかが違うね」
「それで客家語もなんだ」
「かなり違うよ、まあそれは日本も古典が凄くて」
今使っている日本語のこともお話します。
「方言とかコックニ―以上だしね」
「コックニー、ロンドンのダウンタウンの言葉だね」
「津軽や青森の言葉なんてね」
「ああ、どっちも凄いね」
「昔の鹿児島弁とかかなりだよ」
「わからないんだね」
「これは日本語かなって本気で思ったよ」
日本語を自由に喋られて使える先生でもです。
「一体ね」
「聞いていてなんだ」
「うん、どういった言語なのか」
「そこまで思ったんだ」
「あまりにも凄くてね」
「訛りがだよね」
「津軽弁とはまた違ったニュアンスでね」
訛りが強烈だというのです。
「学んでいてこれはと思ったよ」
「日本語もそうなんだね」
「うん、ただ方言で文章を書くことはないからね」
こうしたことはないというのです。
「大抵の国や人がそうだけれどね」
「昔の鹿児島弁で文章を書くことはないんだ」
「うん、日本でもあまり方言で文章を書くことはないよ」
「ダンテの神曲では書いてるよね」
「ああ、あの作品だね」
「確かトスカナ方言だよね」
「そうだよ、あの作品はその言葉で書かれているんだ」
その言葉でというのです。
「日本でも谷崎潤一郎が卍という作品で関西の女性の言葉で文章を書いているけれどね」
「そうした文章もあるんだね」
「うん、ただ和歌は違うから」
先生がこれから取り組む詩はです。
「方言で書くことばないよ」
「言うなら和歌の言葉だね」
「そう、そちらの文章で書くよ」
そうしたものだというのです。
「英語でもそうだけれどね」
「そちらもだね」
「うん、じゃあ英文で日本の美しさやそうしたものと僕の想いを含ませてね」
和歌でそうする様にというのです。
「書いていくよ」
「そちらも頑張るんだね」
「そうしてみるよ」
「ルイス=キャロルさんみたいにかな」
動物の皆は今はお部屋の中でくつろいでいました、そこで最初にガブガブが言ってきました。
「ああした感じね」
「いや、あの人は言葉遊びじゃない」
トートーはアリスのその詩について言いました。
「普通の詩じゃないよ」
「バードとなると古いけれど」
ダブダブが言ったのはこちらの人達でした。
「イギリスも詩は立派よね」
「民謡の歌詞もいいよ」
ジップはこちらが好きみたいです。
「色々と素晴らしいものがあるよ」
「マザーグースはよく読むと怖いね」
ホワイティはマザーグースにそうしたものを感じています。
「ちょっと読むと楽しいけれどね」
「言葉遊びも多いしね、イギリスの詩って」
チーチ
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