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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第251話 日は沈む
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ひとり、またひとりと淡い光の粒子となって消え去ってゆく。
最後には、スリーピングナイツのほぼ全員の姿がこの場から消えさった。
そう――
ほぼ
(
・・
)
全員。全てが消えた訳ではない。
「…………ぁ」
シウネーただ1人だけが、この場に残っていた。
少しだけ時を遡ろう。
それは皆が消え去る寸前の事。
皆の表情。それは まるでこの世の終わりを見たかの様な悲痛なものへと変わっていた。
ユウキとランの止めどなく流れ続ける涙。涙が流れている事に気付いていないのか、拭う事さえしなかった。
涙が流れ続けている。それは まるで心の内に封じていた何かがあふれ出たかの様だった。
ジュンとテッチ、タルケンの男性陣も涙こそ流していないが、表情は女性陣のそれと大差ない程沈んでいた。勿論男勝りなノリも例外ではない(失礼だが)。
遂にはバイタルデータが異常値を示した様で アミュスフィアの安全装置が働いて落ちてしまったのだ。……それ程までの衝撃だったのだろう。
シウネーただ1人が残る事が出来たのはメンバーの中で一番年長者であると言う事と、そして何より彼女自身の内にある責任感にあった。
全てを――――知る者としての。
「シウネー……?」
「シウネー……さん」
「………………」
混乱しているのは こちら側も同じ事だった。
リュウキは ただただ立ち尽くしていて、アスナとレイナは慌てて皆が消えた場所へと咄嗟に駆け出していた。 一番傍にいたレイナがシウネーに話しかけていた。
「どう、して? みんな…… みんなが……。なんで、こんなことに……」
アスナも同じ気持ちだ。
自然と皆が残されたシウネー方へと視線が向いていた。
集まる視線を感じ、シウネーは覚悟を決めた。
何度も何度も深く深呼吸をした後に3人の目を見て、決して逸らせずに言った。
「もう、しわけありません。ひとつだけ確認を……させてください。皆さんは サニーの事を知っている……のですか? 私達の……
リーダー
(
・・・・
)
のことを」
スリーピングナイツのリーダーは ランだと聞いている。そしてサブリーダーがユウキだとも聞いている。だがシウネーの口からは はっきりと告げられた。
『サニーがリーダー』だと。
それは1つの結論も同時に証明していたのだ。
そう―― 今はリーダーはランに変わっていると言う事。
何も知らなければ、ただゲームを引退したのだろう、くらいしか連想しないかもしれないが、最早それは無い。
その名を聞いてからの皆の状況。それらが1つの結論……解へとつながっていたから。それは即ち……。
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