65 決別
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ラスの邪魔をすることを平気で行っていた。
(よし、まずは2組を倒すぞ!)
藤木は心に2組を打倒することを誓った。
女子のミーティングも同じように誰をどの試合に出場させるか考えていた。
「リリィさん、いいスパイクしてたから全試合出場してみない?」
みぎわが提案した。
「でも、私ばかり出るのもどうかと思うし、それに皆平等に出ないと・・・」
リリィは謙虚な態度だった。
「まあ、途中からでもいいわよ。頑張ってよ」
皆もリリィの活躍を期待しているようで、断るわけにはいかなかった。
「どうもありがとう、頑張るわ!」
「じゃあ、放課後公園で最後の練習するよ!」
前田が呼び掛けた。皆の反応は以前のような嫌々ではなく、積極的でやる気に満ちた反応だった。
放課後になった。リリィはまる子、たまえと教室を出た。そのとき、体操着姿の5組の女子達が練習しに行くところだった。一人の女子が三人の方を向く。橿田ひろ子だった。
「あ、たまちゃん」
「ひ、ひろ子ちゃん・・・」
たまえは橿田に怖れているような反応をした。
「明日の球技大会、楽しみだね。君達には負けないよ!じゃあ・・・」
橿田は勝ち気な表情で友達と共に去った。
「ひろ子ちゃん・・・」
「すごい自信とやる気に満ちてるねえ・・・」
まる子が橿田を見て感心していた。
「たまちゃん、どうしたの?」
リリィがたまえが顔を曇らせているのを見て気にした。
「う、ううん・・・、なんでもない・・・」
「なんでもないように見えないわよ!」
「リリィ、たまちゃんにはたまちゃんの事情があるからあまり首突っ込まない方がいいよ」
「え、うん・・・」
リリィはまる子に忠告され、首を突っ込むのを止めた。
たまえはリリィやまる子と別れた後、橿田との思い出を回想していた。
穂波たまえと橿田ひろ子。二人は同じ幼稚園で大親友だった。二人はよく遊んだものであった。お互いの家へ遊びに行ったこともあった。二人は親友として楽しい日々を築いたのだった。小学校に入るまでは・・・。
幼稚園の卒業式の日にたまえはひろ子から声を掛けられた。
「たまちゃん、学校でも友達でいようね」
「うん!」
二人の友情は堅いはずだった。
小学校に入学後、たまえとひろ子は別々のクラスだった。クラスが違うせいか接触が少なく、一緒に帰る機会も中々掴めなかった。そんな時、ひろ子が穂波家に電話を掛けてきた。
「たまちゃん、今度の私のお誕生日会来てくれるかな?」
「ひろ子ちゃん、うん、いいよ!」
たまえは承諾した。
たまえはひろ子の家へ誕生日会に行った。しかし、たまえは同じクラスのさくらももこという友達ができていた。たまえはその友達と「たまちゃん」「まるちゃん」と呼び合
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