66部分:TURN6 北京星域会戦その十二
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ンファ率いる中帝国軍は吹き飛ばされた。接近から放たれる鉄鋼弾は避けようがなかった。その中でリンファが乗る旗艦も被弾し炎に包まれた。
「し、司令!」
「ご無事ですか!?」
「・・・・・・・・・」
返答はなかった。全くだ。それを見てだ。艦長達は即座に決断した。
「司令は戦死された!仕方ない!」
「これ以上の戦闘は無理だ!我等も撤退だ!」
「南京まで退くぞ!」
こう口々に叫び全速力でだ。撤退にかかったのだった。
かくして北京での艦隊戦は終わった。しかし戦いは終わりではなかった。
揚陸艦が北京星系に接近する。その中には陸軍がいた。
その陸軍を指揮する山下がだ。刀を抜いたうえで部下達に告げた。
「いいか、戦いだ」
「はい、惑星占領ですね」
「いよいよ我等の出番ですね」
「そうだ。確かに宇宙での戦いは海軍の仕事だ」
山下は己の後ろにいる部下達に毅然として言った。
「しかし海軍は惑星での戦いはできない」
「惑星占領は我等の仕事」
「だからこそですね」
「今ここで我等の力を見せるぞ!」
東郷への対抗意識をそのまま出しての言葉だった。
「わかったな!」
「了解です!」
「それでは!」
「全軍降下用意!」
山下は部下達にまた告げた。
「そしてだ。北京を占領する!」
こう部下達に言いそのうえでだ。自ら先頭に立ち北京に降り立ちだ。北京を占領したのだった。
北京星域会戦は終わった。戦いは日本帝国軍の勝利に終わった。東郷は即座に西安星域への進出も命じた。北京での戦いは彼等に多くのものをもたらした。
TURN6 完
2012・2・19
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