第三十六話 領地を貰おう
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ちですか!あわわわ。
皆を見るとにやにやしてる、虐めですか。
「お父様いいのですか?」
「良いのじゃこの方が動き易かろう」
「判りました謹んでお受けします」
「誕生日プレゼントと言うことで2月に発表いたす、皆もそのつもりでな」
「ほほ陛下わかりましたわい」
「御意」
■オーディン ノイエ・サンスーシ 小部屋 フリードリヒ4世
テレーゼが日増しに逞しくなっていき父親として非常に嬉し物じゃ。
最初はあの者を使い儂の夢を果たそうとしたが、
娘の素晴らしさ、儂をしのぐ韜晦さ。
そして、グリンメルスやケスラーをも唸らせる謀略の冴え、
何処をとってもルドルフ大帝に対抗できる娘じゃ。
今回の事も幾つもの策を纏めて仕掛けるとは、
此があの者であったら儂の命も無いであろう。
ほんによう出来た娘じゃ、
ただローエングラム領を遣わすと言ったときの顔は子供らしく非常に可愛かったわ。
願わくば無事に育って欲しいものじゃ、
グリンメルスよケスラーよ娘を頼むぞ。
■オーディン ノイエ・サンスーシ 小部屋 リヒャルト・フォン・グリンメルスハウゼン
テレーゼ様は会うたびに成長為されておる、
今回も俘虜を使うやり方といい、儂にも真似できない事ばかりじゃ、
まさに謀略の天才じゃ。
儂に持つ全てをテレーゼ様へお教えし継いでいただきたいものじゃ。
余生が益々楽しくなったわ。
■オーディン ノイエ・サンスーシ 小部屋 ウルリッヒ・ケスラー
先ほどのテレーゼ様のご意見は驚きに値する物であった。
俘虜への救恤品を使う、帰還兵平民へのプロパガンダ。
其れだけではなく、其れを利用した同盟への不信感を増やすやり方。
帰還兵と家族に対しての社会秩序維持局の暗躍を利用し返って陛下に対する忠誠度を上げる方法、
そして其れを運営する為、若手や新進気鋭官僚の発掘など、我々では思いつかないような発想をして下さる、天賦の才 としか言いようがない。
このようなお方にお仕えでき、これからも益々努力したいものだ。
帝国暦478年11月21日
■オーディン 軍務省 軍務尚書室 ハーロルト・フォン・エーレンベルク
本日陛下からご連絡があった。
内容は、今イゼルローンに研修に行っている新規士官にオーディンへ戻るかイゼルローンへそのまま残るかを調査して残りたい者はそのまま配置せよと事であった。
確かに一度戻りまた行くのも面倒であろうし、
残りたい者が居るならその意志を汲んでやらねばならんだろう。
早速部下に命じてその旨を書類にしてイゼルローンへ連絡させた。
陛下も細かきことに気をお遣いに成られるよう
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