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第二章 鈴木と鈴木
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きっとみんな多少なりとも変わったんよ、それにうちも副部長務めるなんて思ってもいなかったし」思い返すように中川先輩が話す。
「僕は吉川部長と中川先輩いいコンビだと思いますよ」いつも言い合いしている2人を見て吉川部長を制御できるのは中川先輩だけだと思っているのは本当のことだ。口には出さないが…。
「それならいいんだけどね…」
久美子先輩と久石が追いかけていって15分が経った頃、鈴木さんが1人チューバ組のところまで戻ってきて謝っているのが見えた。
「戻りました」久美子先輩が話しかける。
「2人ともお疲れさん、いやぁ、みんな仲直りできてよかったなぁ。どんな魔法使ったん?」中川先輩がにやけ顔で返す。
「魔法なんて…私は話を聞いただけですよ」
先輩同士が話している横で
「久石もおつかれ」
「どうも…私は何もできませんでした。全部久美子先輩が1人で片付けてしまいました」
そこには不満そうな久石がいた。
「そんなことないやろ…久石よく鈴木と一緒にいたやん」
「あれは…久美子先輩に言われ…いえ、なんでも。私は何も悪くない美玲に変わらなくていいって言ったんですけどそれを制して久美子先輩は変わったほうがいいって…」
「まぁ…あの人強引というか頑固なところあるしなぁ〜、まぁでも結果的に良かったんじゃねーの?鈴木たち仲直りできたっぽいし」
「そうですね…」そう言って久石はチューバ組のところに行く。
全員その日の練習を終え、帰宅した。

第二章 鈴木と鈴木 完
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