第16話 傷心の陸軍長官を慰めるつもりが…… Ev05
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やぁ、陸軍長官としては無能ですが、抱き心地は有能でしょうなあ。伏見総長が羨ましい」
「ああいう口うるさい女は一度抱いて立場を分からせてやればいいんですよ」
「もし山下で満足できないようでしたら、他にも陸軍の女性士官を融通しますよ?」
「はっはっはっはっはっ……それはいい……もうブチ切れていいよな?」
「「……は?」」
「黙れクソ野郎ども!! てめーら、いい歳して童貞か?」
「うが!?」「ぐふっ!?」「がふっ!!」
陸軍の汚職や腐敗は、猫平内務長官から陸海統合軍制改革を利用して少しずつ処分すると言われていた。
軍令部総長の立場の僕が主導で行うと海軍が陸軍に手を入れたかたちになるので動かないで欲しいと……
もうそんなの関係ないよね?
将来の嫁に此処まで喧嘩を売られて黙ってるヤツはいない。よく我慢したものだ。
まだ100%キレてるわけじゃないよ?職場だしね。ほら、斬ってない、冷静だよ?
けどオレを此処までキレさせた奴らは久しぶりだな……どんな地獄を魅せてやろうか。
…………
……………………
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この日の陸海統合軍制改革の会議で、
陸軍士官達は、伏見によって悪行が晒され大勢の前で吊るしあげられる。
話のキッカケを聞いた東郷長官も「女性を軽視し、蔑む人間は気に食わない」と言って伏見総長を庇う。
伏見による公開処刑は、
想像以上の陸軍の腐敗と汚職の悪行を聞き、半ば放心状態だった山下利古里が、
伏見が会議の場でブチ切れして暴走した結果
「いいか、利古里ちゃんは素晴らしい女性だ!」
「家族思いだし、努力家でもある、絶対に良い嫁になる!!」
「それも分からず、貴様らは言いたい放題、言いやがって!」
など恥ずかしいことを公言し始めたのを物理的に止めるまで続いた。
…………
……………………
…………………………………………
後は猫平長官が頑張って処理してくれました。ごめんね。
これにより陸軍の反対派は一層され、統合軍制改革が大きく進むことになった。
この出来事は、会議が軍令部の五一五会議室で行われたことから「五一五事件」として軍に伝わることとなる。
デーニッツはこの話を聞き、ドイツ海軍大学で暴れた“悪魔”を思い出して独り怯えるのだった。
山下利古里→☆☆☆
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