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エロゲー世界に神様転生って勝ち組じゃないのか?
第16話 傷心の陸軍長官を慰めるつもりが…… Ev05
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先日、南方艦隊の司令部に支配下星域に正体不明の偵察艦隊が接敵してきたとの報告があった。

この時期に接近してくる敵国はエイリスだけだと分かっていたし、
外交戦も始まっており相手の出方を見守るために様子見することにした。

ところが陸軍の不祥事を知り、少しでも汚名を晴らそうとした山下長官が、
「海軍は手出し無用だ」と言い切って陸軍艦隊単独での迎撃に向かう。

いくら陸軍長官と言えども南方艦隊の管轄宙域での独断専行は大問題だ。
諭そうとしたが何を言っても無駄といった感じで……止めることができなかった。

陸軍艦隊は偵察艦隊の殲滅に成功したものの予想以上の損害を負ってしまった。
後日、独断専行による損害からの復旧で陸海軍制統合改革の進捗計画が遅れることになったことを謝罪に来た。
誰よりも本人が短慮な行動を悔いて、自らを責めているのが分かるので、その時は何も言わなかった。

東郷長官であれば「落ち込んでる女の子の心の隙間に入り込んで口説くのは趣味じゃない」とか
カッコイイこと言うんだろうけど、エロ主である僕はイベントのチャンスがあれば逃さないという姿勢だ。

この世界を作り出した神様(ALICE SOFT)は優しくないのだ。
エロゲー主人公だからと甘えていると、いつの間にか熟女ヒロインが、
他の男に寝取られたりするゲームを作ったりするのが神様の本性(ALICE SOFT)だ。
戦国ランスの織田香姫の喪心イベントの衝撃は未だに忘れられない。忘れない、絶対にだ。

エロを我慢して軍令部総長の仕事を真面目に行っているのだって……
油断すると日本滅亡とか人類滅亡とか軍人辞めると回避不能なバッドエンドがありうる恐ろしい世界なのだ。
神様転生ってイージーモードかと思ってたのには実際はハードモードだったでござる。
転生特典でノーマルモードくらいにはなってるし、ルナティックじゃないだけマシだと思おう。

それに何より東郷長官が主人公属性を保有したままなのだ。原作ゲーム経験者はご存知だろうが、
東郷毅はナンパという挨拶から始まって最初は拒否されるが、巧みなスキンシップにより近づき……
気が付けば女性キャラが惹かれて→いつの間にか素敵!抱いて!感じちゃう!大好き!みたいな流れになる
不思議な魅力を持った存在なのだ。何それマジ怖い。恋愛関係のライバルには絶対なりたくない相手だ。
一話完結で、出会い→恋→エッチまで描かれる少女漫画のような展開がリアルであるのだ。※ただしイケメンに限る
気を抜けば僕が狙っていた女性が寝取られてしまっても不思議ではない。

エロ主だって楽ではないのだ。ヒリヒリとした緊張感の中で生を感じている。

それに利古里ちゃんは婚約者。なんとかしないと――。


――――軍令部会議室前
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