第14話 ドクツ海軍大学校時代 Ev04
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ヴィルクリッヒ!? レーティアが男性を招待したいなんて初めてね」
「やっぱり駄目か? 伏見も私が日本に来るなら自ら案内すると言ってくれたが?」
「総統自らとなると難しいわね……いや同盟国なのだから国賓待遇なら可能かしら?
……アキ・フシミを(男の娘として)レーティアとペアで宣伝省から売り出せば……ぶつぶつ……」
「お、おい。ゲッベルス? 疲れるコンサートに出演とか伏見も嫌がると思うぞ」
「はっ! ごめんなさい。レーティア、ついつい自分の世界に」
「まあ男性にしては、見た目がかなりキュートな部類だからな。
ゲッベルスが食いつきそうな人物だと思った」
「あ、いえ……そうですが……」
「どちらにせよアシカ作戦が成功してドクツ第三帝国がヨーロッパ星海域の全てを支配してからだな。
そのときは頼むぞ、ゲッベルス。日本は期待以上に頑張っている。こちらも負けてはいられない」
レーティア・アドルフが立案し総統自ら陣頭指揮を取るエイリス侵攻作戦(アシカ作戦)は、
帝国の本星ロンドンを死守しようと抵抗するエイリスに対してドクツ軍が優位に立っていた。
エイリスの女王セーラ・ブリテンも最前線に立って士気を鼓舞したが味方の艦をかばい負傷してしまう。
ドクツ軍が戦域での勝利を掴みかけたが思わぬ報せが、
同盟国イタリンからムッチーニ総統のホットラインから送られてくる。
北アフリカ星域で数倍の兵力を持ってエイリス軍にあたるイタリンが全滅したというのだ。
もしイタリンが敗れてしまえば南から惑星ベルリンへ進攻する道ができてしまう。
レーティアはエイリス軍の挟撃を危惧し、ロンメル艦隊に反転して大ローマ星域に救援に向かうよう指示した。
アシカ作戦に参加する三分の一の戦力が離脱した隙をエイリス軍に突かれドクツ損害を受けて撤退。
これまで快進撃を続けて来たドクツ第三帝国の初めての敗戦であった。
レーティア・アドルフ→☆
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