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鋼の錬金術師 貴方を守りたい――12人の巫女と1人の神――
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エド「使えねぇーなァー!!!」
ロイ「だったら君が何とかしてみせろ!」
アル「てゆうか、付いて来ないでよ!あいつが狙っているのは大佐だろ!」
追いかけてくるグラトニーからロイ達は深い森の中、同じ方向に逃げる。
しばらく走っていると木で隠れているが奥に3つの道が見えてきた。
それを見つけたロイは、エドとアルに命令する。
ロイ「あそこへ逃げ込め! 散開!」
そう言った直後エドが左側の道。アルは右側の道。そしてロイは真ん中の道に逃げ込んだ。
ロイの逃げ込んだ道は細い木がたくさん生えており、その木の枝をバキポキ折りながら走り逃げていく。
だが、その横からグラトニーが姿を現した。
リザ「…………。」
グラトニー「クワ?」
『パンパンパンッ』
だがまたその後ろから出てきたリザに背中を銃で撃たれる。
しかしこの攻撃はあまり効果がみたいでグラトニーはまたあの攻撃をしてきた。
グラトニー「グワァァァァ!!!」
ロイ「…くっ。」
リザ「…………。」
ロイもリザもギリギリのスレスレでかわす。
『スッ』
ロイ「ふぅ……ふぅ……くっ! お、あっ!!」
グラトニーへの反撃を考えたロイだったが、前の戦いの傷が開きしゃがみ込んでしまった。
「くっ、こんなときに……」
腹を押さえながら、傷を恨んだ。
そして、そんなロイの元にグラトニーがやって来た!!
グラトニー「グウウウ……ロイ・マスタングゥゥゥ!!!」
ロイのことを飲み込もうと…!!!
グラトニー「ウ?」
だがしかしご安心を、これはロイそっくりの人形なのである。
これがロイではなくただのそっくり人形だと知ったグラトニーは、
グラトニー「タアアアアアアアアァァァァアァァ!!!」
森中に響き渡るくらいの声で叫んだ。
そして、本物のロイはと言うと……
エド「ふっ、ダミーに引っ掛かったか。」
アル「そうとう頭に来てるみたいだね……。」
エド達と一緒にここから逃げるためメガネのおっさん(名前忘れた)の車に乗り込もうとしていた。
だけどここにレンリの姿はない…。
エド「ほら、さっさと乗れ! この役立たず!」
ロイ「うっくっ。」
少し乱暴だが、怪我人のロイを車に乗せる。
今の衝撃でまた傷口が開いてしまったみたいだけど…。
アル「中尉はこっち、ランファンをお願い…。」
ロイ「この状況でおめおめ、帰れと言うのか!」
傷口を押さえて苦しそうな顔のロイにエド達が厳しく、
エド「足手まといなんだよ!」
アル「帰って!」
シレーナ「…役…立たず…」
リザ「本気で役に立ってません。大佐。」
とはっきり言う。
こうもはっきりと言われてしまったので、ヘニョ〜ンとロイは落ち込んでしまった。
当たり前の反応と言えば当たり前の反応なのだろうが…。
エド「い
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