暁 〜小説投稿サイト〜
響け!全国へ!
第一章 邂逅
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てしまった…自己紹介してもらってもいい?」
小柄な女の子が「鈴木さつきです、東中出身でチューバやってました」
「え?東中なん?うちも東中出身やで!」
「うおーまじっすか!?」
「同じ中学の後輩なんて嬉しいわ〜よかったよかった」そう仲良く会話している隣には憮然とした表情の女の子が立っている。
身長は170cm以上に長い脚、アシンメトリーなショートヘアは小柄な彼女とは正反対に見えた。
「隣のあなたもチューバ希望?」と加藤先輩が加える。
「まあ…そうなりますね…鈴木美玲って言います、南中で3年間チューバやってました」
「南中ってことは夏紀先輩や優子部長と同じやん」
「中川副部長のことは知らないですけど吉川部長のことは少し知ってます」
「まぁ、夏紀先輩中学は帰宅部やったらしいからな〜、ちなみに同じ鈴木ってことは親戚かなにか?」
「あ、いえ、たまたまです小学校が同じで同じ鈴木だと言うこともあって仲良くなったんです、ちなみに先生からはW鈴木って呼ばれてました」楽しそうにさつきが話す。
「積もる話もあると思うけど優子部長のところに担当楽器の報告3人で行ってきてね」談笑しているところに久美子先輩が打ち切る。
「キミはユーフォ担当?」と元気よく声をかけられたので
「まあね、神木拓海、同じ低音パートとしてよろしく」
「うん!よろしく!これからめっちゃ楽しみやな〜」軽く自己紹介をしながら3人で部長のもとに向かう。

 30分後には全員楽器の割り振りが終わり1年生は先ほどと同じく整列している。一番前ではハキハキと喋る吉川部長がいた。
「さて、ここからが本題です。去年私たちは悲願である全国大会に出場できました。ですが結果は銅賞…。すごくすごく悔しいことです。もしかするとこの1年の北宇治のイメージしかない人も多いと思います。滝先生がきて弱小だった北宇治がたった1年で強豪校になった。傍から見るとそういう印象になるかもしれませんが当事者である私たちからすればそんな簡単なことではなかったです。問題は山ほどあってそれをひとつずつ潰してようやくここまで実力を付けることができたんです。全国に行くということはそう簡単なことではありませんそれを胸に刻んで下さい。それを踏まえた上で今年全国金賞を取りに行くかそうでないかを聞かせてもらいます。全国金賞を目指す人!」そう言われた瞬間全部員がパッと腕を上にあげた。
「ありがとうございます。では今年も全国大会金賞を目標に活動に取り組みたいと思います。先生これでよろしいでしょうか?」
「はい、部長ありがとうございます。それでは全国金賞を目標に皆さん頑張っていきましょう!」
「はい!」その返事は音楽室が割れんばかり力強い声だった。

 部員全員でのミーティングが終わりパートごとに分かれることとなった。低音パートは3年3組
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