暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica7-Bそうだ、合宿へ行こう〜Creator〜
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くりと回転を始めて降下して来た。掘削に巻き込まれないために避難して、家の裏にある森林の地面を穿つドリルを見守る。

『ちょっ、ちょっとルシル君!? 螺旋槍なんて出して何かあったん!?』

はやてさんから通信が入った。だから私たちは今、温泉を探していて、そしてルシルさんが当たりをつけて掘削中だってことを伝えた。するとモニターの向こう側から『温泉!?』ってヴィヴィオ達の歓声が聞こえてきた。

『お父さん! 温泉掘ってるの!?』

『ルシルさん! 温泉でる!?』

『見せてもらっても良いですか!?』

『てゆうか手伝いたい!』

フォルセティ、ヴィヴィオ、コロナ、リオと次々モニターに顔を出した。次にアリシアさんが『出る確率は?』って訊いたから、ルシルさんは少し考えた後に「五分五分って」答えた。

『ルシルの五分五分って基本的に高確率って感じだよね〜。よしっ! 何か手伝うよ。待ってて♪』

『僕たちも〜!』

『何か手伝う〜!』

モニターからアリシアさん達の姿が消えると、再びはやてさんやなのはさん達が顔を覗かせて、『アリシアや子供たちの期待がすごいけど大丈夫?』って、フェイトさんがちょっと不安そうに訊いた。

「五分五分だしな。たとえ火山地帯じゃなくても水脈さえあれば、深く掘りさえすればまぁ大体は当たりになるわけだ。地中は100mにつき3度ほどずつ地温が上がっていくんだ。1kmから3kmほど掘れば、それなりの水温のある温泉を引ける・・・という可能性だ」

みんなで「なるほど〜」って感心した。

†††Sideルーテシア⇒ルシリオン†††

掘削中、ルーテシアより温泉施設の完成予想図を見せてもらった俺たちは、螺旋槍が水脈に届くまでの間にすぐにでも入浴できるよう、簡易にならざるを得ないが人目が気にならない施設を造ることに。これ幸いと、ノーヴェは子供たちに浴場の床になる岩を持って来るように指示を出した。もちろん、子供でも持てるようなサイズでだ。

「どんどん持って来ぉ〜い! 加工と研磨は私が請け負う!」

“キルシュブリューテ”を起動したシャルがそう告げる。なのは達はリヴィアと一緒にモルタル造り。ザフィーラとガリューは浴場を隔てるためのウッドフェンスの作成。そして俺はルーテシアの指示に従って、予定されている浴槽の形に沿うように結界を展開。

「我が手に携えしは友が誇りし至高の幻想」

――圧戒(ルイン・トリガー)――

実妹シエルの重力操作の固有術式を発動し、結界内の地面を1,5mほど押し潰すとルーテシアとリヴィアが「すごぉーい!」と歓声を上げた。

『マイスター、辛くない?』

『ああ。アイリがユニゾンしてくれているから、記憶消失のリスクも軽減されているしな。ありがとう』


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