第10話 魅せられる英雄
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非道であった。
這いつくばり跪く3人に向けて油とライターが投げ渡された。
「油とライターで顔を炙れ」
「「「ッッ・・・・・・!?」」」
「炙って人相を分からなくさせろ。あと俺には絶対服従な。それが死なない選択肢の最低条件だ」
目を背けたくなる様な酷さに、さらなるどん底に突き落とされる3人。
だが船長は考える暇も与えない。
「早く決めろ。あと十秒過ぎたら問答無用で解体する」
あまりの酷さに懇願する目を向ける3人だが、船長は関与する気は無くカウントを始める。
「十、九、八七六五四」
「「「ッ・・・・・・ぎゃあああああ!!」」」
最早これまでと、理解した3人は直に油を自分の顔に塗ってライターで炙った。
あまりの痛みに悶絶する3人。
その結果を見届ける怪人が愉快そうに嗤う。
「おやおや残念で御座いますねぇ!死を選択したのならば私が人切鋏で、見事!見事!芸術的に解体して差し上げましたのにねぇ!」
「却下だ。お前のやり方じゃ解体ショーとか言って甲板を血で汚しかねねぇじゃねか。それに大切な臓器が売り物にならなくなる位に遠慮なく無差別に切るだろうが」
「そんな事はしませんよ?だって、それじゃあ直に死んでしまうやも知れないじゃないですか」
「つまり苦痛を最大限に与えたいってか?外見通り悪趣味な野郎だ」
「褒め言葉として受け取っておきましょう!ですけど、貴方様には言われたくありませんよ?船長?」
外道同士の会話が弾む。炎による苦痛に耐えながら悶える3人の悲鳴をBGMにしながら。
それらもまるで興味なしと虚無僧笠の男は夜空を見上げている。
それを遠慮なく“オリジン”のライダーが思い出したように話しかける。
「そういやぁ、雑魚共は兎も角。如何して八聖衆は全員置いて来ちまったんだよ?あいつら全員さぞ良質な臓器か奴隷になったろうによ」
「連れ帰ってくる約定を結んだ覚えはないな」
「気が利かねぇな。予想以上に儲けたらお前さんにも分け前をやっても良かったんだぜ?“修羅”のセイバーさんよ?」
「別に要らぬ。欲しいなら現日の丸の治安維持組織の拘留場にでも運び込まれて居る頃であろうに。取りに行く行かないを止めた覚えも無い筈だが?」
「チッ、誰が行くかっての。乗り込んだら最後、正義面したサーヴァントやそれに肩並べる壁越えに包囲されちまうだろうがよ」
ホント食えねぇ野郎だと呟いた処で悲鳴のBGMが止まった。
如何にして消えたかは知らないが、3人の顔から炎が消えた事により激痛が消えたらしい。
勿論今も尋常では無い痛みに苦悶もしている様だが。
しかし此処には外道ばかりで、彼らを
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