第10話 魅せられる英雄
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しかしヒュームの聞いていた報告はまだ終わりでは無い。
「後もう一つ、鷲見が奴らの住処に到着した時に、マスターピースの構成員達と鉢合わせたみたいだ」
「何だって?もう動き出してるのかい?」
「らしいな。情報規制していた筈が何所から嗅ぎつけたのやら」
今回の源聖大和国の襲撃は世間に一部公表を控えている。
一部とは襲撃者側が組織で動いてきた事と、狙いが義経達武士道プランのクローン達だった事だ。
これについて全てでは無いが、現政権を担う内閣府も了承している。
テロ対策や関連する法案も勧めているが、日本は最早な危険な国と言うイメージを国外に植えつけたくないと言う狙い故だ。
そう言った背景がある為、九鬼財閥と政府が連携して情報規制をしているにも拘らずこのザマなので、ヒュームとしても良い気がしないのは当然と言えるかもしれない。
そのヒュームにマープルは重要なこと故遠慮なく聞く。
「で?マスターピースは如何対応するとか聞いたのかい?」
「ああ。マスターピースは逃亡した全員と源聖大和国の残党を、九鬼財閥と政府が公表するまで非公式ながらテロ組織並びにテロ支援組織のリストに加えると決定したらしいな。何か奴らの情報が入り次第教えてくれるとも――――な」
「相変わらずマスターピースのトップは即決即断だね」
「俺から言わせれば胡散臭い限りだがな」
「アンタのそう言う所も相変わらずだね。――――と言う事で奴らについては今も鋭利捜索中だ。分かってくれたかい?」
マープルとヒュームの視線の先には実体化状態のルーラー、ジャンヌダルクが立っていた。その横に与一もいるが、何やら様子がおかしい。
だが2人はそれどころでは無かった。
確かにこれからの事を考えて魔術師は探していたが、まさかクローン達の中のよりにもよって中二病が今も続いている与一に魔術回路が備わっていようとは夢にも思ってなかった上、英霊まで既に召喚していたなどと夢にも思わなかったからだ。
正直嬉しいんだか嬉しくないんだかと、複雑な気分の2人だ。
その2人の心情を知ってか知らずか、簡潔に応える。
「はい。概ねは」
しかし与一が黙ってはいなかった。
「まだ衛宮士郎とシーマって奴らの処遇が残ってるじゃねぇか!アイツらをこのまま野放し」
「マ・ス・タ・ー?」
「ふひっ!?」
「「?」」
聖母の様な微笑みを向けて来るジャンヌに怯える与一。
実はこの対談が行われる前、与一が目を覚ました後ジャンヌと話をしたのだが、何所までも自分の主張が正しいと言い、義経達の命の恩人たる士郎とシーマに対する敵性意識を改めないばかりか奴らに操られてるんじゃないか洗脳処置を何時の間に施されているんじゃな
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