暁 〜小説投稿サイト〜
衛宮士郎の新たなる道
第10話 魅せられる英雄
[2/21]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
同じようにゆっくりと目を開いてゆっくりと立ち上がるので、この様な動きは異常であるからだ。
 だが本人は周囲の驚きに関心を示さず弓子に言う。

 「わるい矢場、この場任せていいか?」
 「いいけど、如何したの?」
 「少し――――いや、それなりに離れた地点で我が校の生徒が不審者たちに襲撃されている様だ」
 「「「「襲撃!?」」」

 近くで聞いていた部員の一部が激しく反応するが、弓子はあくまで冷静に聞いている。

 「それを助けるために屋上で弓での狙撃を行うのね?私には学園長に連絡をしてくれって?」
 「話が早くて助かる。じゃあ、任せたぞ」

 その場を発とうとするシロウだが、部員の1人が慌てながら聞く。

 「そ、それなりに離れた地点って、どれくらいなんですか?」
 「あー、何、たったの―――――約15キロ先だ」
 「「「「「「「「えぇええ!!?」」」」」」」」

 多くの部員達に驚きにも対応せず、一瞬でその場から屋根まで跳びあがり、一気にそのまま第一校舎の屋上まで跳躍して行った。
 それにも驚きながら見送る部員達。
 その中で誰よりも速く復帰した部員の1人が、どこまでも冷静で今も直携帯を片手に操作している弓子に詰め寄った。

 「衛宮先輩、15キロの狙撃をするって言ってましたけど、出来るモノ何ですか?」
 「超人クラスの人なら可能でしょう。それに狙撃に関するなら彼の右に出る者はいない。そうでしょう?」
 「あっ、はい・・・」
 「・・・・・・・・・学園長ですか?矢場です――――」

 鉄心への連絡が付いたので、説明する弓子。
 その部長から離れた1人も含め、先程驚きから復帰した者達が士郎が跳躍して行った方に目をやりながら言う。

 「天下五弓すらも比べものにならない偉大なる弓――――“神弓”」


 −Interlude−


 シーマがレオ達に学園の敷地内に入るように促し、校門前から走り去ったのを第二校舎から見ていた者達――――那須与一とジャンヌダルクの2人だった。

 「何だアイツ、急に走り出して・・・」
 『マスター、向かっている先は義経達が居る方向じゃないですか!?』
 「何だと!?って事は、野郎!遂に本性表しやがったって事か!」

 怒りに震える与一はソドムの弓を以て狙撃しようとしたのだが、

 「そういや、弓が無え!」

 ソドムの弓を使う時は預けている従者部隊の誰かから貰うのだが、今日に限って従者はいるが肝心のソドムの弓を預けている者じゃなかった。

 『マスター・・・』

 ジャンヌは少し呆れる。
 こうなれば姿を晒してでも自分が打って出るべきと考えた所に、隣の第一校舎屋上に士郎が着地したほぼ同時にジャンヌは士郎の視界から身を隠して実態と
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ