第11話 世界日本化計画 ターン09
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郷長官を見るに軍令部付きの幕僚ならいけるだろうというのが私的な見解だ。
ドリトール提督は調査したところ「航空のガメリカ」を体現した提督の一人で、
26歳の若さで離婚暦のバツイチ。しかしクールな雰囲気にメガネが似合う金髪美人。
捕虜にできたら口説いて軍令部所属の航空参謀として登用したいと考えている。
さて小澤少将の第五艦隊が来月には日本での修理を終え動けるようになる。
緊急修理として追加予算を組めば今月中にも動けるそうだ。
またエルミー・デーニッツ提督もドクツからUボート艦隊と共に来日した。
すでに東郷海軍長官の元に挨拶に行ったらしいが、何故か軍令部総長の僕のところには来ない。
面識と言ってもディベートくらいでしか喋ったことがないんだけど、
ドクツ海軍学校時代に避けられるようなことしたっけ?
ちなみに彼女は少将待遇で客将という扱いだ。
今月中に日本からデーニッツ提督と小澤少将の艦隊を太平洋艦隊に移動させれば来月にはハワイ侵攻が可能。
また二人を南方艦隊に移動させハワイの前にラバウルを落とし、
ラバウルとマイクロネシアの二方面からのハワイ侵攻作戦も可能だというの軍令部の見解である。
軍令部としては様々な可能性を見据えて複数の計画(プラン)を用意するのが仕事。
だからこそ軍令部総長としてハワイの早期侵攻ではなく
第二世代艦隊が主力艦隊に配備されるまでは太平洋艦隊は防衛に努め、
南方艦隊でエイリス本国艦隊に比べ旧式艦が配属されている植民地艦隊を相手に
占領惑星を増やすという案も海軍長官に提出している。
後は海軍長官の指示に従うのみだ。
司令部総長は思った以上に権限のある仕事だが軍の頂点は海軍長官であり、
その権限はとてつもなく大きいのだ。
今のところ戦略構想(グランドデザイン)や軍制改革、技術開発など
東郷長官との間に齟齬がなく軍令部総長としての提案を海軍長官が殆どそのまま承認してくれるお陰で
外部から見ると軍令部総長が大きな権限を持ち自由にやれているようにみえるだけだ。
軍令部がプランABCを準備し提案したところで、
海軍長官がプランDを出したらそれに従うしかないのだ。
この大帝国世界の海軍長官の権限は、
史実の日本海軍三長官(海軍大臣、軍令部総長、連合艦隊司令長官)を合わせたものより大きい。
ぶっちゃけ例外的存在である軍令部総長という存在さえなければ、
戦前の最高統帥機関(大本営)を超える超法規的機関である
御前会議で帝から海軍(≒宇宙軍)の最高指揮権(統帥権)を与えられた立場なのだから……。
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