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東京レイヴンズ 今昔夜話
エイリアンVS陰陽師 宇宙人がなんぼのもんじゃい! 4
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宇宙人ぽいのは見た目だけ!」

 タイプ・レジェンド。太古から伝わる神話や伝説に登場する神魔の類ではなく、スレンダーマンやビッグフッドといった都市伝説に登場する怪異に類似した動的霊災をこう呼ぶ。

「霊的存在だからあんな慣性の法則ガン無視した飛びかたができるの、普通の飛行機じゃあんな動き無理っしょ」

 減速過程なしの急停止や急発進、鋭角的な急旋回……。たしかにこのような物理法則を無視した動きは現実にはありえない。通常の物理法則を無視した芸当ができるのは霊的存在なればこそ、陰陽師たちもまた同様に質量保存の法則を無視して火や水を生み出せる。

「「え、ええ〜!?」」
「ちゃんとラグってたじゃん、よく視ろよ。つうかなに夏目っちまでおどろいてんの? まさかW土御門で信じてたとか、ありえない。ダメなほうの土御門が伝染ってんじゃん」
「せっかく本物の異星人だと思ってたのに、ガキの頃から憧れてた空飛ぶ円盤だったのに……。くっ、おれたちの純粋な思いを踏みにじりやがって、ゆるさねぇ! 夏目!」
「は、はい!」
「北斗を召喚して乗せてくれ。直接ぶった切る! 鈴鹿、援護をたのむ。少しの間でいいからやつの動きと熱線を止められるか?」
「……OK、やってみる」
「わかりました。出でよ北斗!」

 黄金の光が炸裂し、燦々と輝く金色の竜が召喚される。主の意向を酌んでか、空飛ぶ円盤に対してやる気満々の様子でいまにも突進しそうだ。

「式神生成! 急々如律令(オーダー)!」

 掲げた聖書から光が放たれ、突風を受けたかのようにページがめくれ上がり千切れ飛んで宙を乱舞する。もはや説明の必要もないだろう、禽獣を象った鈴鹿特製の式神群だ。
 だがその数はいつもにも増している。数十体どころか一〇〇を軽く越した式神を作成・行使できるのは式神使役の霊力消費を半分にできるソロモンの指輪(模造品)による恩恵があればこそ。

「喰いつけ!」

 巨像に群がる蟻のごとく殺到する式神を熱線で迎え撃つ円盤。こちらへの攻撃がゆるんだ一瞬の隙に北斗を駆け、距離を詰めた。

「コン! 火を!」
「ははっ! 闇を祓う宇迦之御魂の神気よ、燃える花となり、我が主を照らせ!」

 次の瞬間、掲げた木刀阿修羅の刀身に狐火が宿り、赤光が陽炎のように揺らめく。 
 さらに――。

「ノウマク・サラバ・タタギャテイビャク・サラバ・ボッケイビャク・サラバタ・タラタ・センダ・マカロシャダ・ケン・ギャキギャキ・サラバ・ビギナン・ウンタラタ・カンマン!」

 金剛手最勝根本大陀羅尼。
 コンの狐火に春虎自身の火界咒も重ね合わした。
 木生火。主従の生み出した炎が阿修羅の木気を糧にさらに勢いを増す。
 猛る、猛る、猛る、猛る猛る猛る、猛猛猛猛猛猛――。
 
「倶利伽
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