エイリアンVS陰陽師 宇宙人がなんぼのもんじゃい! 4
[2/17]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
んだが」
「HAHAHA! それは宇宙人じゃなくてアメリカ軍の秘密基地で見られる光景だよ」
ひどい偏見である。
「お、ここは……」
立ち並ぶデスクと、その上に置かれたPC。英文雑じりの数式のようなものが書かれたホワイトボード。ゴミ箱の中にはコンビニ袋と大量のストロベリー・アイスのカップが捨てられている。
殺風景だったほかの部屋とは異なり生活感があって通常のオフィスを思わせる空間だ。
PCのひとつを起動させ、内部データを閲覧しようとしたのだが、意味不明な英字と数字の羅列ばかりだった。
「これは……、なにかの暗号か?」
「ふふん、なら解読するまでさ」
「ほぅ、ダンディー天馬に暗号解読のスキルがあるとは知らなかったぜ」
「ふっ、陰陽塾のアラン・マシスン・チューリングと呼ばれた僕に解けない暗号など存在しない。……これは暗号の中でも一番ポピュラーな文字飛ばし系だね。本来の文字のふたつかみっつ前後の文字を使うんだ。たとえば『冬児』を表すときは、五十音表の『と』のふたつ前は『つ』、『う』のふたつ前は『あ』、『じ』のふたつ前は『ご』。なので『つあご』になる。これがふたつ後の場合は『におぜ』だ。……この場合、英字はローマ字そのもので数字が飛ばす順番を表していると見たね」
「理屈はわかったが全部照らし合わせて解読しているヒマなんてないぜ。いつあの黒服どもが来るかわからん」
「一瞬で解く! 頭脳を覚醒させ、人間コンピュータと化すことのできる、この術を使って! 我が命に代えても!」
「おお! その術とは、まさか……」
「そのまさかさ――オン・アラハシャノウ――オン・アラハシャノウ――オン・アラハシャノウ――」
二火指蓮葉。すなわち文殊剣印を結び、物事のあり方を正しく見極め、判断する智慧を司る文殊師利菩薩の真言を唱える。
真言をひとこと口にするたびに頭脳が冴えわたり、視野が広がる。
ちなみに同じ智慧を司る仏に虚空蔵菩薩が存在するが、こちらは学問や知識、記憶などの智慧≠司っている。真言宗の開祖・弘法大師空海は虚空蔵菩薩の真言を一〇〇万遍唱える虚空蔵求聞持法をおこなったことで有名だ。この行を完遂させることができれば無限の記憶力がつくといわれている。
文殊真言を七回唱えた天馬は手元が見えないほどの速度でキーボードを操作し、暗号を解読した。
「解けた! これが謎のすべてだ!」
『さっきから下の隅々まで石鹸だらけでは想像できません。残念な条項にずばぬけた善人は増加し、私たちは輪になってわくわくする惑星をわめくのですが、爆発している美少年の文面は弁償しても暴落します。外国には銀河系より愚劣な下痢気味が強奪され、パイプがぴしゃっとプレスされてペーパーがポルノになるのです。赤い胃袋が裏返って永遠に落ち
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ