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エロゲー世界に神様転生って勝ち組じゃないのか?
第09話 陸海統合軍制改革 Ev02
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しくないのか!」

よほど溜まっていたのか日頃の鬱憤をすべて吐き出すように山下がまくし立てる。
僕も読者も溜まってる性欲を利古里ちゃんの大きな胸の中に全て吐き出したいんだけど……。

「はあ……長官同士の価値観違いとなると建設的な話も平行線ですね。
 婚約者の心を傷つけるのはどうかと思って内緒にしてましたが……こちらを」

「なんだ。この資料は?」

「内務省調査室の極秘資料(の一部)です。陸軍のパンドラボックスかな?」

……ぺら

…………ぺら

……………………ぺらぺらぺらぺら

「……っ!! まさか、これは……そんな…………」

「満州会戦の敗戦要因となった中帝国のハニートラップ汚染が海軍だけの腐敗とか思ってましたか?
 陸軍だって同じ穴の狢です。ただ汚染が表に出てこなかっただけ。
 僕が軍令部総長になってから猫平長官に依頼し内務省の方で密かに内偵を進めていました。
 陸海統合の軍制改革案がスムーズに通ったのも、その資料があったからです」

「……くっ、こんなことは聞いてないぞ…………」

「これが陸軍の現実です。東郷長官のプライベートなんて優しいものですよ。
 改革に反対する古参の陸軍大将なんて占領したばかりのマニラ2000で
 ガメリカの不良軍人相手に春を売っていた植民地の幼女を軍費で買ってるんですよ。
 しかも、この人は軍閥の名家の方ですから奥様の子供もいますよね?

 大和計画を推進する陸軍幕僚の一人ですがコイツも酷い。
 どうやらアカ(共有主義者)のようでソビエトに情報を流している」

「……………………もうやめろ」

「山下長官、私は貴女のことが個人的に好きですが、
 軍政家としては未熟すぎる。組織は精神論では動いてないんです。
 陸軍指揮官としての軍功は凄まじく戦績など私と比べるまでもない。
 若くして陸軍長官の重責を担う苦労も分かります。

 しかし経験が未熟な長官を海千山千の官僚組織が思うように操ることなど簡単なのです。

 組織の闇を見つめて泥にまみれる覚悟がないのであれば、
 この件について中途半端な口出しは無用です。

 潔癖すぎるのは人としては美徳かもしれませんが……
 人間関係の汚らわしい部分を避けた結果がコレです。
 
 とりあえず資料の人物は数日中に処分されますから、それまでは内密に」

「伏見長官、約束していた会談の時間が迫っていますが?」

「遠藤中佐、わかった。山下長官これにて」

「ま、待て。まだ話を――」

「……少し言い過ぎました。少し時間を空けて気を落ち着かせて話しましょう。
 最初にも言いましたけどプライベートのお誘いであれば無理にでも時間つくりますよ?」

山下利古里 →☆☆

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