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エロゲー世界に神様転生って勝ち組じゃないのか?
第09話 陸海統合軍制改革 Ev02
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――――陸海統合軍制改革――――

「やはり新型艦の製造を優先すべきではないでしょうか?」

軍令部に勤務する秘書官、遠藤鉄菜中佐と共に予算について検討する。

「そうだね。世界の技術水準と比べれば日本軍の艦はあきらかに旧式だなー」

何しろガメリカは空母をすでに実戦配備している。
軍技術研究所の平賀技術中将による技術戦略ロードマップによる
正規空母は第三世代だから今の日本はガメリカに二周遅れの状態だ。
こちらは第二世代艦の配備も未だ進んでいない。

ア・バオア重慶の治安が安定し、
マニラ2000かマイクロネシアの占領政策がひと段落する頃には
第二世代艦への切り替えが進むと報告を受けているが何カ月(ターン)かかるのやら。

三国同盟および日米開戦が同月に行われたためドクツ第三帝国から
Uボートの技術提供を受け奇襲作戦に組み込めなかったのも痛い。

猫平長官の働きかけで経済交流が始まり物価は下がったが、
エルミー・デーニッツ提督は未だに日本帝国に来ていない。
いちおう海軍大学校の同期だから少しばかり面識はある。

「とにかく少しでも不利を覆せるよう手を尽くして――」

「伏見総長、少し話があるがよろしいか?」

予算の使い道を検討中に山下陸軍長官が話に割り込んでくる。

「いいけど。次のデートの日程調整なら仕事の後に食事でもしながらでどう?」

「ふ・ざ・け・る・な! 仕事の話だ。仕事の!
 海軍はアレか、みんな破廉恥長官の悪影響に毒されてるのか?」

「あははは……。ちょっとした軽口のつもりだったんだけど、わるい。
 真面目な話、お互い次の日程が合わないから何とかしたいってのは本音?」

「くっ……この国難のときに何を言っている!!
 そ、それより私は我が陸軍艦隊の戦艦を増設したいと思っている」

「はい、却下」「なにっ!?」

「対ガメリカの開戦による軍備の増大に対応するため、
 陸海軍の予算はまず軍令部が統括して組み立てることが決まりました。
 内務の猫平長官も後押ししたことだし、御前会議の決定事項です」

「うっ、そうだな」

「こちらの戦時予算計画の通りですが、
 同じ日本軍なのに縦割りの二重行政で陸軍も海軍も宇宙艦隊を持ってるのは非効率極まりない。

 それに陸軍戦艦って……最新鋭宇宙戦艦のことですよね?
 海軍でさえ第二世代の主力戦艦は未だに長門と三笠だけなのに
 試作超弩級戦艦大和計画っていうのを陸軍の資料で見たときはビックリしましたよ」

「それは国威発揚と万が一の本土決戦に備えた……」

「ぶっちゃけ本土決戦とかになったらゲームオーバーです。
 しかも計画によると配備が二年後……
 その頃には我が国も第三世代艦に移行し正規
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