暁 〜小説投稿サイト〜
最強無双の腹ぺこ吸血姫〜ボク♂はもふもふに愛される〜
第一話・冴えない少年は異世界で永久の女王となる
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わ!」
 控えめではあるが、女性特有の胸がある!
 『彼女』の年齢は、12〜13歳くらいだろうと思われた。それにしても、さすが外国人。雪のような白い肌をしている。目は、ルビーのように赤い。
 か、かなりかわいい。
 ボクは、自分の姿? に惚れ惚れした。ボクの年齢は14歳だし、ロリコンって訳ではないんだろうけど……多分、一目惚れって奴だろう。

 ……はっっ!

 ……自分にかよ。ちょっと引いた。

 すると、扉が開いた。
「アリスさま、おはようございます」
 黒髪の双子のメイドさん達だった。猫耳風の萌え萌えなメイドカチューシャをつけている。彼女らも、かなり整った容姿をしている。
「あ、おはよう……」
 ボクは、一応挨拶した。
「アリスさま、身支度をいたしましょう」
 メイドさんが提案する。
「はい」
 ボクは頷いた。
 ボクはドレッサーの前でメイドさんに髪を梳いてもらった。黄金色の髪を、細めのツインテールにする。なんか、好きなラブコメアニメのツンデレな萌えキャラに似ているな、と思った。彼女……『ToLOVEる』のヤミも、たしか黒いゴスロリっぽい格好をしていた。
 服も着替えた。真紅と漆黒のドレスだ。いわゆる、ゴスロリという奴である。しかし、この白人美少女な外見に本当にゴスロリはよく似合う。『ToLOVEる』のヤミもゴスロリがよく似合っていたが、黒には金髪が合うというか……さらに、ヤミにはない赤薔薇のあしらわれたヘッドドレスもかなり可愛い。

 ぐ〜

 すると、ボクのお腹が鳴った。
「アリスさま、朝ごはんにしましょうか」
 双子メイドさんらが、くすくす笑う。
 やばい。この外見でお腹の虫はかなり恥ずかしい。デブの頃なら平気だったが。
「そうだね」
 ボクは頷いた。すこし、照れた。
 やはり姿形は変わっても、ボクの精神はデブのままだった。



 しかし……。
 案内され、進んでいった廊下も階段も、どこもかしこも優雅な漆黒で覆われている。
 まさに、この美少女のためだけの城といった風情である。
「アリスさま、どうかなさいましたか?」
 きょろきょろ辺りを不思議そうに見回すボクをみて、双子メイド達が怪訝な顔をする。

「な、なんでもない」

 ボクは誤魔化した。
「し、しかし、ここは綺麗だな」
「そうですね。魔界中の芸術品が集められてますから」
 双子の片割れがいう。おかっぱでなく、ロングヘアの方だ。
 どうやら、ロングヘアの方が姉で、おかっぱの方が妹らしい。
 ま……魔界?
 ボクは首を傾げた。
 ここは、もしかして……いわゆる、ラノベでいうところの異世界って奴なのか?
 いや、最近そういう話が業界では流行ってるとは知っていたが、まさか、現実に起きるとは……。
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