暁 〜小説投稿サイト〜
最強無双の腹ぺこ吸血姫〜ボク♂はもふもふに愛される〜
第一話・冴えない少年は異世界で永久の女王となる
[2/3]
[1]
次
[9]
前
最後
最初
わ!」
控えめではあるが、女性特有の胸がある!
『彼女』の年齢は、12〜13歳くらいだろうと思われた。それにしても、さすが外国人。雪のような白い肌をしている。目は、ルビーのように赤い。
か、かなりかわいい。
ボクは、自分の姿? に惚れ惚れした。ボクの年齢は14歳だし、ロリコンって訳ではないんだろうけど……多分、一目惚れって奴だろう。
……はっっ!
……自分にかよ。ちょっと引いた。
すると、扉が開いた。
「アリスさま、おはようございます」
黒髪の双子のメイドさん達だった。猫耳風の萌え萌えなメイドカチューシャをつけている。彼女らも、かなり整った容姿をしている。
「あ、おはよう……」
ボクは、一応挨拶した。
「アリスさま、身支度をいたしましょう」
メイドさんが提案する。
「はい」
ボクは頷いた。
ボクはドレッサーの前でメイドさんに髪を梳いてもらった。黄金色の髪を、細めのツインテールにする。なんか、好きなラブコメアニメのツンデレな萌えキャラに似ているな、と思った。彼女……『ToLOVEる』のヤミも、たしか黒いゴスロリっぽい格好をしていた。
服も着替えた。真紅と漆黒のドレスだ。いわゆる、ゴスロリという奴である。しかし、この白人美少女な外見に本当にゴスロリはよく似合う。『ToLOVEる』のヤミもゴスロリがよく似合っていたが、黒には金髪が合うというか……さらに、ヤミにはない赤薔薇のあしらわれたヘッドドレスもかなり可愛い。
ぐ〜
すると、ボクのお腹が鳴った。
「アリスさま、朝ごはんにしましょうか」
双子メイドさんらが、くすくす笑う。
やばい。この外見でお腹の虫はかなり恥ずかしい。デブの頃なら平気だったが。
「そうだね」
ボクは頷いた。すこし、照れた。
やはり姿形は変わっても、ボクの精神はデブのままだった。
□
しかし……。
案内され、進んでいった廊下も階段も、どこもかしこも優雅な漆黒で覆われている。
まさに、この美少女のためだけの城といった風情である。
「アリスさま、どうかなさいましたか?」
きょろきょろ辺りを不思議そうに見回すボクをみて、双子メイド達が怪訝な顔をする。
「な、なんでもない」
ボクは誤魔化した。
「し、しかし、ここは綺麗だな」
「そうですね。魔界中の芸術品が集められてますから」
双子の片割れがいう。おかっぱでなく、ロングヘアの方だ。
どうやら、ロングヘアの方が姉で、おかっぱの方が妹らしい。
ま……魔界?
ボクは首を傾げた。
ここは、もしかして……いわゆる、ラノベでいうところの異世界って奴なのか?
いや、最近そういう話が業界では流行ってるとは知っていたが、まさか、現実に起きるとは……。
[1]
次
[9]
前
最後
最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ