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DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第八話:見た目重視か、中身重視か、
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てやるぅ」と追随するだけ。

「はぁ〜!? こんなイケメンな盗賊が居るわけねーだろが! 本物の盗賊を見た事ねーのか馬鹿ガキ共!」
はい。例の彼の台詞です。
初対面の見ず知らずのお子様達に向かって、何で彼はこうも遠慮せずに言えるのでしょうか?

「み、見た目なんかカンケー無いだろう! そ、それに……そっちのオッサン! 見るからに盗賊じゃねーか!」
見た目が関係ないと言いながらも、見た目が盗賊風のヤンガス殿に狙いを付ける。
悪い事は言わない……トラウマを受ける前に逃げなさい。そのイケメンは、内面がイケてないのだから。

「はっ! 馬鹿ガキは何処まで行っても馬鹿ガキだ。白昼堂々と盗賊が“ワタクシ盗賊ですよぉ”ってツラして村に入ってくるワケねーだろ! 逆に信用出来るわ。こんだけ盗賊風味満載なオッサンは!」
そうですか?

「じゃ、じゃぁやっぱりお前が怪しいじゃねーか! 如何見ても盗賊に見えねーぞ!」
「当たり前だ馬鹿者。先刻(さっき)も言ったがこんなイケメンが盗賊なワケねーんだよ! 何故なら俺レベルのイケメンは、人から物を盗まなくても生きていけるから」
それは……『ヒモ』って事ですかね?

「な、何でイケメンだと違うって言い切れるんだよ!?」
「わ〜はっはっはっはっ! お前の様な未来永劫ノットイケメンには、永遠に理解する事など出来ないさ! 大人しく俺の様な高レベルなイケメンが女にモテるのを指を咥えて眺めてなさい」
子供相手に何言ってんだ、この男?

「う、うるさぁい! イケメンとかカンケーねーんだよ! 如何見たってお前等が盗賊なんだ!」
性悪男の性悪口撃(こうげき)に純粋無垢な無礼者等は押され気味になり、形振り構わず我等を盗賊と決めつける。
普通の大人なら、子供が我が儘で騒ぎ出すと困る物なのですが、彼はニヤリとステキな笑顔を光らせる。

「如何見ても俺等が盗賊ぅ? じゃぁお前は如何見ても寝小便タレだな。うん、間違いない。毎朝布団がビッショリの寝小便タレの顔だ!」
ここは村の入り口付近……とは言え、それ程広い村ではないので、周囲には我々の他にもギャラリーが多数。
その中には、この純真無垢な無礼者達と同い年くらいの少女も……

「な、何言ってやがル! お、俺は寝小便なんてしねーよ!!」
慌ててギャラリーの少女の方を見てから、力一杯にイケメンの発言を否定する少年。
むしろ怪しく見えてしまう。

「見るからにお前は寝小便タレだろ。俺等が見るからに盗賊なのと一緒で、お前は見るからに寝小便タレだ! それも毎晩毎晩ダム決壊レベルでのな(大笑)」
「だ、だから違ーって言ってんだろ!! 俺は寝小便タレじゃねー!!!」

「あははははっ、寝小便タレ、寝小便タレぇ!! 毎晩豪雨な寝小便タレ!」
「ね、寝小便タレ
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