第06話 三国同盟 ターン05,06
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ーニ総統の秘蔵(機密)写真を思い出し相槌を打つ。
「そうです。第三帝国とイタリン両国と力を合わせ、憎っくき鬼畜米英と戦うべきです!」
「……………あれ?」
あ、やっぱり帝ちゃんも気づいた?
宇垣長官って対ガメリカ戦を回避するために,
外交の旅に出たはずなんだけど目的変わってるよね(苦笑)
まあ知ってたから僕は構わないし、東郷長官ともミーティングを重ねてるけど
海軍の総意として対ガメリカ戦は避けがたしっていう見解なんだよね。
開戦のタイミングは重要だけど……。
周囲の空気を無視して三国同盟に乗り気の宇垣外務長官に山下陸軍長官が苦言を呈す。
「待たれよ、宇垣殿。ファンシズム……といったか、
アドルフは女である身を売り物にして国民から支持を集めていると聞く。
女であることを利用しなければ、支持を集められない情けない輩など、
いずれはメッキが剥げ落ち負けるに決まってる。ムッチーニも同様だ。
そのような国と同盟を結べば、帝まで同じと思われる不愉快極まりない!」
「私は……仲良しの国をつくるのは、とても良いことだと思います」
熱くなる山下陸軍長官に帝ちゃんがストップをかける。
「でも……第三帝国がやろうとしてるのは世界征服ですよね?
そういうのってよくないことだと思います」
「し、しかし、同盟を結べば物資のやり取りの他に……」
宇垣外務長官が三国同盟によるメリットを述べる。
「東郷はどのように思われますか?」
東郷海軍長官が海軍の見通しとしてガメリカの要求を呑み続けるのであれば,
日本帝国は属国化するであろうと語る。
諜報部が掴んだ日米安全保障条約の概要について情報を提示し、
対ガメリカ戦争を前提とするなら
日本単独に比べて三国同盟による軍事的メリットが大きいと断言する。
「開戦にあたり戦力が欲しいのは分かるが、同盟など必要ない。
陸軍は我が国だけで充分やれる!!」
山下陸軍長官が単独開戦を主張するが陸軍の精神論はとりあえず無視しておく。
「……ふぅ。分かりました。伏見ちゃんは?」
え?なんで東郷長官は呼び捨てで俺はちゃん付けなの?無礼講なら買うよ。
「私は三国同盟に賛成します。付け加えるなら一つだけ。
帝ちゃんが世界征服はよくないことだと思うなら、
そのことを持って仲良くなるのを断るのではなく
仲良くなって友達として相手の間違いを正せば良いかと」
「なるほど」
「ムッチーニ総統については知りませんが、
アドルフ総統についてはドクツ海軍大学校の
信頼できる先輩や仲間から素晴らしい人物だと聞いています」
(……あれ? ムッチーニ総統をご立派な方って言ってなかった?)
「帝ちゃ
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