第06話 三国同盟 ターン05,06
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という報せが軍令部に届いた。
諜報部は赤石大佐という凄腕のエージェントがいるが組織としては脆い。
何よりも情報を重視する伏見は諜報部の組織的なテコ入れを行った。
軍令部には秘書官の遠藤鉄菜中佐もいるが、
今のところ腹心といえる部下が少ないのが悩みだ。
元中帝国の女スパイのハニトラは、
私的な肉奴隷として諜報部とは別の情報網を構築させている。
ガメリカ共和国はエイリス帝国に迫り追い越す勢いで急成長している若い民主主義国家だ。
元々はエイリスの植民地だったけど、
二世紀ほど前に開拓移民が決起し独立を勝ち取って建国した。
伝統を持たないが故にフロンティアスピリットの名の下に
自由と平等と正義を旗頭に発展を続けている。
国政を行う大統領と議員を国民が選挙で選ぶという民主的な体制をとっており、
その平等さと実力があれば国のトップにもなれるという事実が、
国民の夢と誇りになっているガメリカドリームの国。
だが実はその理想的な体制は建前であり、
実際には国内に拠点を置く四大財閥がガメリカを支配している。
現大統領であるフランク・ルーズは、
政権のスポンサーである若草会の傀儡であることを原作知識として知っている。
金融のロスチャ、ハイテク産業の雄ノイマン、鉄鋼や燃料、資源を掌握するロック、
世界的な軍産複合体を影で支配するキリング。それらの動向を注意深く探る。
気にするのはキングコアルート突入の阻止。
個人的には凌辱とかリョナといったシチュエーションが好みではない。
ただ細かなルート分岐とかあんまり覚えてないんだよね。ちょっと困った。
まあ情報によって後から思い出すかもしれない……。
東郷長官は事故で失った妻がガメリカ人ということで知米派の将校と言える。
太平洋艦隊に所属する提督は“ソロモンの魔女”フリス・ハウゼー。
“じゃじゃ馬”キャッシー・ブラッドレイ。日系人部隊を率いる朽木・イザベラ。
あとは野郎提督が二人いるが……どうでも良い。
まあフリス・ハウゼーが有能だし軍令部向きっぽいから部下に欲しいなってくらい。
ってわけで対ガメリカ戦線は東郷長官に任せちゃおうかなって感じ。
今のところ首都防衛の任に当たる第三艦隊は後詰の戦力なんだよね。
東郷長官は旗下の選り好みが激しく主力艦隊担える人材が今のところいない。
いつの間にか柴神様が柴神戦艦・犬御殿を旗艦に提督やってるんだけど――。
正規艦隊ではなく零号艦隊として宇宙艦隊に所属している。
軍令部の指示には従うって言ってるけど、日本帝国の帝を選び任命する現神様なんだよね。
長官を選び任命する帝より上の存在に指示するというは難しくって――。
まあ拒否られることはないんだろうけど、どうしても「お願い」にな
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