第三十一話 大いなる罠
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する強烈なインパクトになります」
みんなも驚いてるね。
「ではその2、俘虜交換による帰還です、
普通であれば俘虜は不名誉な者ですが今回お父様の戴冠23周年とイゼルローン勝利の恩赦として、
帰還兵恩赦を行います、彼らは確かに叛徒共の主義に毒された者もおりましょうが、
純粋に帝国を思う者達が多いはずです。
それに皇帝陛下の慈悲を受けて恩赦されて社会生活に戻れると成れば臣民の忠誠度も上がります。
また生活品を掠め取られたと知れば叛徒共に対する幻想もきえるでしょう」
「なるほどのそう言う見方もあるのじゃな」
「俘虜のデーターを見たのですが、エコニアに第二次ティアマト会戦で俘虜になった、
ケーフェンヒラー大佐と言う方が未だに抑留されています。もう41年も抑留では気の毒なので是非帰還させてあげたいです」
「テレーゼ様俘虜交換数ですが如何ほどをお考えでありますか」
まあ其れを考えるよね。
「30万ほどを計画しています」
「30万とな」
「最低でもその位じゃないと罠になりませんから、
それから、救恤品と俘虜の受け渡しはイゼルローンで行った方が良いかと」
「なぜじゃフェザーンで良いのではないか?」
「フェザーンだと機密がばれる可能性や何か仕掛けられる可能性が有ります」
「うむそうじゃの、ケスラーそうせい」
「御意」
「その3です、昨日話したように恩赦をうるさ方から霞ませる為に、
お父様の戴冠23周年でイゼルローン防衛で活躍したミュッケンベルガーに子爵位と所領を下賜します、更にグリューネワルト伯爵夫人の弟に男爵を下賜します、
これで恩赦は完全に霞みます。
ミュッケンベルガーはお父様に感謝するでしょう」
「そうじゃのミュッケンベルガーはよく働いてくれるからの」
「そうですよ、ミュッケンベルガーには、非難は少ないはずです。
グリューネワルト伯爵夫人の弟は徹底的に非難されるでしょうね。
特にフレーゲル男爵辺りは激高しそうですよ」
「ハハハ確かにあの者は激高しそうじゃの」
「陛下目に浮かぶようですな」
「全くじゃ」
笑いが発生していますが、そんなに可笑しいかな。
「こんな感じかですか『伯父上あのようなげせんの者が私と同じ男爵ですと!』言いそうですね」
「爵位を与える時グリューネワルトを使うというがどの様な感じじゃ?」
「ケスラー、伯爵夫人の所にも潜り込んいるのでしょ?」
「御意」
「それに噂を流させます。幼年学校で弟が爵位がないと虐められていると、
そしてそのことで喧嘩をして放校されるかも知れないと」
「なるほど」
「そして、お父様がお渡りになってこう言うのですよ。
『そちの弟の事じゃが、この所幼年学校で爵位も持たぬ小僧となじられておるそうじゃ、
そ
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