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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
第三十一話 大いなる罠
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わない様にする。
エコニアだけだと勘ぐられるから、数的には30万程度は交換しよう。

作戦としては、ミュッケンベルガーを子爵に叙勲し、ラインハルト叙勲も行う、
その時ついでに恩赦も行う形にすれば、門閥貴族やリヒテン爺さん達うるさ型も、
ラインハルトの批判が大きくて、それほど文句は出ないはず。

そうなると慰問袋と捕虜交換に付いて、
即位の月の479年の2月に間に合うように今月中には準備を終えないとだめだな。
フェザーンの高等弁務官事務所から捕虜交換と慰問袋送付を、同盟へ連絡しよう。
この頃のフェザーンは黒狐じゃないから、陰謀に巻き込まれる可能性は低いだろう。

その後イゼルローンに居るミュッケンベルガーに連絡して同盟に使者を送り、
受け渡しの話し合いをさせよう。
そうなると大規模な事になるから、
父様と爺様とケスラーに相談しよう、早いうちがいいな今から連絡してみよう。


帝国暦478年10月2日  午後
■オーディン ノイエ・サンスーシ    小部屋
 
 早速父様のところへ、爺様、ケスラーがやって来た、
ケスラーは爺様の副官のポジションみたいに成っています。

父様が聞いてきます。
「テレーゼ突然いったい何のようじゃな」
「はいお父様、昨日の計画シナリオを考えまして、
是非お父様達に演技と品物の準備をお願いしたいのです」

「シナリオはこうです、
その1、叛徒共に俘虜に救恤品として慰問袋送付を提案します。
此は1月の終わりまでに俘虜に届くようにします。
その中身ですが、衣類、本、食料品などですが、一番大事なのが463年物辺りのビンテージワインを1人1本です。」

3人とも、えって顔してますね。
それはそうですよね、俘虜にビンテージワインなんて帝国じゃ普通送りませんよ。
「なぜワインを?」
お父様も疑問ですよね。

「第1には俘虜に里心を付かせる為、第2に俘虜がお父様に感謝すること、
第3に此が一番大事なのですが罠です」
「罠じゃと?」
みんな怪訝な顔してるね。

「そうです、叛徒共の組織はかなり腐敗が進んでいるそうです、
其処へ高く売れるビンテージワインが数百万本送られて来たらどうすると思いますか」
「なるほど其れを掠め取ろうとする訳ですか」
「ケスラー正解ですよ。小役人が自らの懐を暖める為に掠め取るでしょう」
「しかし其れが罠じゃと言うのが解せんが」

「お父様そこです、俘虜交換をしてワインが配給されたかを調べて、
数が合わないなど判れば、叛徒共は共和主義自由主義は平等な世界と言いながら、
俘虜の生活品まで掠め取る盗賊と変わらない集団だと、
幻想を抱いている臣民に現実を見せることが出来ます。」

「なるほど凄いことじゃの」
「それなら臣民に対
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