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DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第七話:安心感の違いは否めない
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で、アホじゃ無い。ナンバー1はこの女だ!」
如何してこの人達は、当人を目の前に言いたい事を言えるのでがすかねぇ?

「そうですかぁ? まぁ、その件は置いといて、ちょっと今回の事を考えてみましょうよ。何故に我々だけが召喚されたのかを……」
「そんな事は解ってるだろ。アホ鳥の所為だ!」

「確かにラーミアの所為で我々はこの世界に来た訳ですが、あのアホ鳥にこんな事をする知能があると思いますか?」
「目覚めたんだろ。自身の内なる能力とやらに……」

「あのアホ鳥が……ですか? 自ら……ですかぁ?」
「……そ、そう言われると……何か無理がある気がしてきた」
え、何で? そんなにアホなんでげすか?

「私はこう考えてるんですよ……今回の事も神々が一枚絡んでるのでは無いか……と」
「ヒゲメガネか?」
「マスタードラゴン様も絡んでるでしょうが、この世界の神……とやらも」
「……そうか、この世界にも神が居るんだろうなぁ」

「そう考えるとですね、ラーミアを上手く唆して誰かをこの世界に召喚させる必要が有ったんだと思うんですよ。ウルフ殿も再三言う通り、ラーミアはアホです! あのアホ鳥が自ら能力に目覚め、自らリュカ様の誘拐を計画し、自ら全てを実行するなんて考えられない! 誰かが裏で糸を引いてる……そう思うのが妥当では?」

「……確かに。しかし、そう考えると重要な問題点が浮き彫りになる。本来はリュカさんを召喚させたかったのに、あのアホ鳥のアホさの所為で俺達だけが召喚されてしまったって事だ。これを如何解析する? 非常にヤバイ状態だと思うんだが?」

「そうとも言えません。神々が結託して事を実行してるとすれば、それなりに保険をかけるでしょう。この世界にリュカ様を呼び込みたかったのに、ラーミアがアホすぎて失敗したとなっては、世界の平和に影が差します。私の考えでは、この召喚もラーミアの練習だったんだと思います。憶えてますか……ラーミアが我々に『何度も時空移動を試してる』と言ったのを?」

「憶えてる。あいつ、他所様にも迷惑かけてるんじゃないかと心配したから」
「つまりです……この召喚も神々にとっては失敗に終わる事が前提だったんでしょう。ですがウルフ殿を巻き込む事に成功した……と言う事は」
如何いう事でがすか?

「なるほど……俺がリュカさんへの仕返しを実行する。その仕返しこそが神々にとっての本当の時空召喚成功」
「ええ、私はそう考えます。ですから今回は、思っているよりかは安全ではないでしょうか? 先程のアハト殿の話を聞く感じでは、今は未だ『闇の神』とやらも登場してませんし、ドルマゲとやらを何とかすれば、諸々の問題事も悪化の前に片付く……そう思いますよ」

「だが言っても神々だぞ……自分で創造した世界の平和も守れない神々だぞ……」
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