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ラブライブ!サンシャイン!! Diva of Aqua
記憶
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たが、放課後の音楽室に行けないことを私はひどく悔やんだ。

 高校生になってからは体調は比較的良好だったのだけれど、ここにきて悪化し始めた。このような体調不良はこれまでにも頻繁に発生してきた。

 生まれつき身体が弱かった私は、これまで何度も入退院を繰り返してきた。中学校の時は酷いもので、出席日数ギリギリでなんとか卒業できた程であった。

 入退院を繰り返してきた弊害は、体力面にも顕著に現れていた。思いっきり身体を動かして遊んだ翌日には、私は体調を崩してしまう。そのせいで体力が全然無くて、運動が大の苦手なのである。

 病院で検査を受けるのもこれで何度目だろうか。検査結果を伝えてくれた主治医の先生も、慣れた口調であった。結果は最低でも一週間の入院が必要とされた。

 私は自分の身体よりも、梨子のコンクールを観に行けるかどうかが心配で仕方がなかった。


 *


 担任の先生から聞いたのだろうか、私が入院した翌日に梨子が病室を訪ねてきた。血相を変えて病院へと入ってきた梨子を見て、思わず笑いが漏れてしまった。

「夜絵、大丈夫なの?」

「平気だよ、入院には慣れてるから」

「慣れてるって、夜絵……」

「生まれつき身体が弱くてね、そのおかげで全然体力がつかなくて運動が苦手なの。梨子も知ってるでしょ?」

「知ってるけど、でも……!」

「先生の話だと一週間で退院できるから、梨子のコンクールにも間に合うよ」

「私のコンクールじゃなくて自分の心配をしなさいよ、ばか」

「えへへ。入院は慣れっこだから、大体のことは分かるんだ。コンクール、絶対観に行くからね」

「……ほんと、バカなんだから」

「私のお見舞いのことは気にしないで、梨子はコンクールに向けて練習して」

「うん、分かったわ。コンクール、必ず来てよね」

「うん! 必ず観に行くから!」


 私達は約束を交わした。

 不幸にもその約束の言葉が、私と梨子が東京で交わした最後の会話となってしまった。


 *


 結論から言うと、私は梨子のコンクールを観に行くことができなかった。それまでに退院することは叶わなかった。先生に外出許可を求めたが、それさえも断固として拒否された。

 まるで小さな子どもが駄々をこねるように大声で泣いてみせたけど、病院はさぞ迷惑したことだろう。そんなこと、知ったこっちゃない。病院にどれだけ迷惑がかかろうと、私にとって梨子のコンクールに行けなかったことの方が大問題なのだ。

 梨子がステージでピアノを弾く姿を見ることが叶わず、その音色を聴くことさえも叶わなかった私は失意の底にあった。

 そんな私を主治医の先生は大事な話があると呼び出した。行くと先生の他に両親もいて
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