ep7 the space's struggles (side B)
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あげゃげゃげゃ!お前らも反国連ってやつか?」
クラウスが代表して男との対話を試みる。
「ああ、そうだ。きみはソレスタルビーイングなのか?」
「いや、違うね。今はただのガンダムマイスターに過ぎねェ。ま、別に挨拶がしたくてきたわけじゃねェんだ、帰るぜ」
「ちょっと待ってくれ。きみはガンダムに乗っているのに、我々に対して武力介入をしないのか?」
男はまた楽しそうに笑いながら、言葉を返してくる。
「ハッ!何度も言わすな。俺は確かにガンダムに乗っているが、ソレスタルビーイングとして動いてはいないんだよ」
「じゃあ、何のために戦っているんだ?我々と同じ、国連軍打倒を目指しているのか?つまり……」
そこで男はクラウスの言葉を遮り、またもや喉を壊しそうな笑いを上げる。
「あげゃげゃ!戦う意味をあんたたちに話す必要はないね。ただ、あんたらを殺す気はないから安心しな」
武力介入ではなく、『殺す』という言葉を使ったその男に、彼の性質が窺える。
クラウスは男に言った。
「そうか。では、私たちは同志の救出を続けることにするよ」
「ああ。あんたは自分のやり方で戦いな。俺と手を組むには、あんたたちは条件を満たしていない」
「……その通りだな」
男はニッと口角を上げ、コクピットに戻った。やがてガンダムが起動し、基地から飛翔する。
機体が遠のいていくのを眺めながら、クラウスは低い声で呟いた。
「満たしていないのは戦力か、それとも彼の駒としてか……。何にせよ、味方にしなくて良かった」
ジョージが首を傾げる。
「どういうことだ?」
「彼の戦う意味は分からない。だが、彼の中で私たちは利用価値のない存在だったんだろう。私が協力関係を仰ごうとしていたのを読んで、殺すなんて言ってみせたんだ」
「ま、あんなヤバそうな奴は放っておいた方が良いだろ。例えガンダムの力を借りれるとしても」
ジョージが笑いながら元の場所に戻っていく。クラウスは苦笑いを浮かべて、彼に続いて歩き出した。
「全くもってその通りだ」
終
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