57 成功
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に頼んでみますし、まる子さん達もお誘いしますので」
みどりは「ラーメンわかば」に堀を誘うことを思い出し、誘ってみた。
「ありがとう、でもごめんね。今度の日曜なんだけど、転校前の家に住んでたおじいちゃんとおばあちゃんの家に行くことになってるの」
「そうですか・・・」
みどりは落胆した。みどりは泣きそうになったが、我慢した。なぜなら堀との約束を守り抜きたい、かつ守らなければならなかったからである。
「わかりました。まる子さん達と行きます」
「吉川さん・・・」
この時、堀はみどりが一回り成長したように感じていた。
みどりは放課後、まる子の家にお邪魔した。そしてその「ラーメンわかば」の話をしていた。
「へえ〜美味しそうだね」
「ええ、それで今度の日曜に是非まる子さんも一緒にそこへ食べに行っては如何でしょうか?」
「え?うん、いいね、行くよ!」
まる子は拒否したら、また泣かれると思い、承諾した。
「あとそれから藤木さんもお誘いしたいのですが、宜しいでしょうか?」
「ふ、藤木を?!わかった、一緒にアイツの家に行こうか」
「え、は、はい、ありがとうございます!!」
みどりは藤木の家に行けると思って心をときめかせた。
その頃藤木は家で一人で宿題をやった後、漫画を読んでいた。その時、ベルが鳴り自分を呼ぶ声がした。藤木は玄関へ向かい、戸を開けた。
「ああ、さくらか」
その時、まる子の後ろからみどりが現れた。
「こ、こんにちは、藤木さん」
「みどりちゃん!?一体どうしたんだい?」
「みどりちゃんがアンタに話したいことがあるんだって」
「話したいこと・・・?」
藤木は二人を家の居間に通した。みどりは藤木を誘うことに緊張した。しかし、恥ずかしがっては気が済まないと思っていた。社会科実習の時に自ら質問係を名乗り出た時のように藤木を誘う事に積極的にならなければと思った。一方藤木はみどりはは何の用で自分に会いに来たのか謎に思っていた。
「で、みどりちゃん、どうしたんだい?」
「あの、私の学校で社会の授業で社会科実習がありまして、それでラーメン屋さんを取材したんです。そこのラーメン凄い美味しそうで、是非今度食べに行きたいと思うんです。宜しければ藤木さんも是非ご一緒にと思いまして・・・、如何でしょうか?」
「う〜ん、そうだね・・・」
藤木は返答に詰まった。
(ここで断ったらまた卑怯になってしまう・・・、もしリリィや笹山さんに知られたらなんて考えるな・・・!!)
藤木は前に、みどりが学校でできた友達を藤木に紹介したくて、まる子を介して藤木に頼んだ事を思い出した。その時は藤木はみどりといる事をリリィや笹山に知られたら嫌われてしまうなどと不安になって後にリリィに誘われて彼女の家に行くことを理由に断ってしまった。
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