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マイ「艦これ」「みほ3ん」
EX回:第30話(改2)<お花畑>
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します」と言い副操縦士と最終確認後、操縦悍を操作した。

腹に響く発動機の回転音と共に機体は、ゆっくり動き出した。その間に私は着席してベルトを締める。

数分、港湾内を水上走行した後に窓の外に水平線が見えてきた。
「外洋か」

海軍に身を置く者として、やはり海は良い。特に水平線が見えると気分が高揚してくる。それは水上艇に乗っていても同じなのだな。

ブルネイの管制班と交信をしていた副長が言う。
「では、出発いたします!」

主の発動機に点火され二式大挺独特な始動音が鳴り響く。

「もう終わりって、あっけないっぽい」
「ホントね」
夕立と夕張は率直な会話をしている。

彼女たちの言う通り、この数日間は慌ただしかった。
ブルネイに到着してからも緊張する場面も多々あった。

それも気が付けば、もう終わり。確かに、あっと言う間に過ぎ去ったな。

 それは時間を飛び越えたから感じるのか?
 それとも、ここがブルネイだから?

「そんなこと誰にも分からないよな」
苦笑した私は腕を組んで窓の外を見た

やがて大挺は滑らかに水面を滑り出した。すると急に埠頭の方から大きな歓声が聞こえた。

(見送りかな?)
そのときは特に気にも留めなかった。

次第に機体は加速して離水。心地良い発動機の音が響く。
間もなくブルネイの海を下に望む高度になった。

「ひと回り、しましょうか」
機長が気を利かせ機体を大きく鎮守府の上空で旋回させる。
窓の外の赤い太陽が、ぐるりと廻り(だいだい)色に染まる地上が窓から、よく見えた。

「ねえ、見てみてぇ」
夕立の声に皆が窓から下を見る。大勢の艦娘たちが鎮守府の至るところから帽子や手を盛んに振っていた。

朝日を浴びた色とりどりの艦娘たち。その揺れる様は、まるで……
「うわぁ、お花畑っぽい!」

まさにそれはブルネイの地に咲いた可憐な、お花畑だった。

「艦娘たちの一途な気持ちの結晶だな」
私が思わず呟くと

「うまいこと言うな」
……と、技術参謀。

(あれ? 聞こえました?)
ちょっと恥ずかしかった。

機体はブルネイ上空を大きく旋回している。ここから見える海や町並みが綺麗だった。

「もうちょっと町とか出たかったです」
「Yes!」
金剛姉妹の意見も、確かに言えてるな。

 やがて外洋に一番近い埠頭の外側に、ひときわ目立つ青い髪の艦娘が見えてきた。
「……あれは五月雨だな」

彼女もまた必死に手を降っていた。あの可愛らしい声が聞こえてきそうだ!

私も思わず返したくなったが……無理か。ここは、機内だもんな。

(まぁ気持ちだけ)
私は、小さく手を振っていた。

「五月雨ちゃあん、有難ぉお」
大声で
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